高幡不動尊【新選組やアジサイの名所】
「高幡不動尊」は東京都日野市にある関東三大不動のひとつ。 平安時代初期に創建されたと伝わる歴史ある真言宗の寺院で、高幡山明王院金剛寺が正式名称です。駅名にもなっている高幡不動の広い境内には日本一の大きさの不動明王像や鳴き龍、山内八十八ヶ所巡礼やアジサイの名所と見所がたくさん。また、新選組副長の土方歳三の菩提寺で、新撰組ファンにとっての聖地のひとつになっています。
多くの参拝客が訪れる人気の不動尊
高幡不動駅から蕎麦屋や和菓子店など魅惑のお店が建ち並ぶ賑やかな参道を歩くこと3分、高幡不動の入口にあたる仁王門に到着します。不動明王が祀られている不動堂の正面に建つ巨大な楼門からは威風を感じます。また金剛力士像が仁王門の左右の護りを固めており、その大きさと力強さは大迫力です。
御本尊である不動明王を祀る不動堂。日本一の大きさを誇る不動明王像で、その重量は1100kgもあります。平安時代に造られた巨大な不動明王のご利益は厄除けや交通安全をはじめとして商売繁盛や家内安全など多岐にわたっています。
離れた場所からでも目につく、高幡不動のランドマークともいえる五重塔。約40mの高さがあり、美しく威風ある姿には見入ってしまいます。
高幡山の総本堂である大日堂。手をたたくと高い音が幾重にも鳴り響く幽玄な鳴き龍は見所。また本尊裏には土方歳三、近藤勇、沖田総司、井上源三郎の新撰組隊士の位牌が祀られています。
高幡不動尊の背後は多摩丘陵自然公園となっており、山のようになっています。都内の駅からすぐの場所とは思えないくらい豊かな自然が残っており、歴史ある境内とあわせて遠くまで来たかのような気分になります。
広い境内ですが、参拝客用に休憩ができるスペースも設けられています。テーブルとイスがあり自販機もあるのでゆっくりとできます。
土方歳三の菩提寺で新撰組ファンの名所
高幡不動は新撰組ファンにとっては聖地のひとつ。境内には新撰組副長で、五稜郭で戦死した土方歳三の銅像があります。高幡不動の近くで土方歳三は生まれ、境内で剣術の鍛練をしていたそうです。しかし山門に登っては参拝者に野鳥の卵を投げつけるなどバラガキと呼ばれ、悪童の名を響かせた幼少時代でした。
高幡不動は土方歳三の菩提寺になっており、多くの新選組ファンが訪れます。すぐそばには土方歳三と近藤勇の碑もあり、土方歳三縁の品や資料も多く所蔵されています。司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」で一躍脚光を浴びた土方歳三。2021年には岡田准一主演で半世紀ぶりに映画化もされており、歴史ファンにはたまらないお寺になっています。
土方歳三の像の向こうには弁天池ががあり、池の中にある島には福徳弁財天を祀っています。朱色が輝く弁天橋の向こうに鎮座する鮮やかな色の社は、弁財天にふさわしい美しさです。
高幡不動尊の奥は山になっており、山内八十八ケ所巡拝という四国八十八ケ所を参拝したのと同じご利益がある霊場めぐりができます。また、都内のアジサイの名所でもあり、6月頃には境内や山の中は沢山の花が咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませてくれます。
高幡不動尊
住所: 東京都日野市高幡733
電話: 042-591-0032
営業時間: 9:00~17:00
休業日: 無休
料金: 無料
交通: 京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅より徒歩5分
中央自動車道・国立府中ICより約10分
駐車場: 60台(無料)
【投稿時最終訪問 2020年2月】