さいたま緑の森博物館【狭山湖サイクリング】

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埼玉県入間市の人気スポットのひとつ、三井アウトレットパーク入間の近くにある自然博物館が「さいたま緑の森博物館」です。狭山丘陵の雑木林や湿地などの自然を野外展示物とした野外博物館(フィールドミュージアム)で、園内の散策路で自然と触れ合い、動植物を観察できるようになっています。狭山丘陵付近はサイクリング天国でいくつもの自転車道があります。今回は入間アウトレットや狭山湖周辺のサイクリングがてら立ち寄りました。

付近の自然に溶け込んだウッディな博物館

まるでログコテージのようなさいたま緑の森博物館。緑化された屋上は付近の自然に溶け込むかのようです。自転車やバイクで来たのなら、この前に駐輪できます。(サイクルラックはありませんでした)

博物館の案内所は館内ではなく、屋根のついたウッドデッキにあります。インタープリターが付近の自然を案内するイベントなどがあるのですぐに屋外に出られる場所にブリーフィングもできるテーブルなども用意されています。自然を感じられるとてもいい雰囲気です。

ウッディな館内には博物館らしい様々な展示が・・・ありません。

一般的な展示が並べられている博物館とは違い、自然環境を保持し里山に近い状態になっている園内で様々な動植物を観察する博物館です。中からは双眼鏡などで水辺にやってくる野鳥をバードウォッチングするスペースも設けられています。

広いウッディな部屋の中には園内の自然を紹介するパネルなどの展示もあります。園内を散策する前に、どんな生き物がいるのかあらかじめ見てから行くと、散策が楽しくなります。

園内に広がるのどかな里山の風景

ウッディなさいたま緑の森博物館の建物。里山の田舎暮らしそのもので、薪ストーブの香りと枯れた落ち葉の香りがとても心地よく漂っていました。

屋上緑化した屋根と付近の木々がとても調和しています。大人の大自然の隠れ家のような雰囲気がひしひしと漂っています。

博物館と大谷戸湿原の間には「水鳥の池」があります。普通の池ですが、付近の自然が手伝って水鳥が羽を休めによくやってくるそうです。付近にも野鳥が集まるようで、バードウォッチングを楽しみにやってくる方も多くいます。

作業小屋があり、付近では施設の方の落ち葉拾いや、来館者がクラフト造りを楽しんでいました。某番組のダッシュ村を思い出す、かつての日本の里山の暮らしがそのまま残っているかのような場所でした。

園内には散策路が設けられていて散策や観察を楽しむことができます。ここから約20分で歩くことが出来る大谷戸湿地コースをめぐります。小さな子供でも歩きやすいアップダウンの少ないショートコースです。

途中、落ち葉でのたい肥作りがあります。少し触ってみると、何となく温かい感じがします。まだ落ち葉を入れ始めたばかりなので、気のせいかもしれませんが。

自然や景色を満喫できる気持ちよい散策路

少し散策路を行くと展望広場に出ます。付近の風景の展望はもちろん、里山の雰囲気を色濃く感じられる広場はとても気持ちの良い場所で、少し腰を下ろしてまったりとしてしまいました。

展望広場で風景を満喫したら、遊歩道を先に進みます。里山の風景から自然が色濃く残る森の風景へと変わります。

途中には「音の通り道」というポイントがあり、自然のなかの音に耳をすませるよくになっています。このように自然を楽しむポイントが設けられていて、親子で楽しく自然観察ができる森です。

この先に分岐があります。直進刷ればロングコースで西久保湿地へと行くことが出来ますが、ショートコースなら大谷戸湿地へと下る道に入ります。

町の身近に残る貴重な大谷戸湿原

森を下ると突然視界が開けます。トンボの湿地と大谷戸湿地の間を道は進むので、湿原の観察を間近にすることができます。

大谷戸湿原は規模は小さいですが、商業施設や住宅地の近くに残っている貴重な自然です。

まるで高い山に登ったかのような湿原の風景は解放感もありとても気持ちの良い場所。住宅地の中に残る丘陵の一角にこんな原始の風景が広がることには感動を覚えます。晩秋の湿原には生き物の姿はなく、木々も葉を落として冬支度を終わらせていましたが、緑の季節には多くの生き物を見ることができるでしょう。

湿原というだけあって、足元には緩やかに水が流れています。手付かずの自然の美しさを感じられます。

湿原の奥にはさいたま緑の森博物館の建物。その手前には水鳥の池が広がっています。起伏の少ない丘陵の森ににぽっかりと穴を開けた湿原と池、そして葉を落とした森が開放感を感じさせてくれます。

狭山湖北岸を走る驚きのロングダートコース

大谷戸湿地の入口に出てきました。ここから歩いてすぐにさいたま緑の森博物館に戻る事が出来ます。博物館とは逆方向、丘陵の上に向かってダート道が続いています。博物館建物前から未舗装道路となり、この先狭山湖外周道路に出るのですが、この外周道路もダート。車が走れるくらいの広い道幅があり、路面もよく整備されているのでMTBやグラベルなら、結構スピードを出して走る事が出来ます。初心者でも安心のオフロードライドが楽しめる快適なロングダートです。

学芸員の方の話だと、狭山湖を1周しようとロードバイクでやってきて、無念に引き返す方も時々いるのだとか。ヘルメットを被って今から狭山湖に行こうとしたら自転車によっては走れないい道ですが大丈夫ですか?と確認されました。しかし愛車のMTBを見て楽しんで行って来てくださいと仰っていただきました。

ダートの緩やかな登リ道で森の中を進むと狭山湖外周道路に出ます。狭山湖外周道路は狭山湖の北岸を走るダート道。埼玉県とはいえ、東京都に隣接する場所にこれだけのロングダートがあるのには驚きです。この繩竹十字路はダート部分のほぼ中間点にあります。東に向かい多摩湖サイクリングロードに向かうもよし、西に向かって狭山湖に続いていた廃線跡やトンネルを利用した野山北公園サイクリングロードに向かうのもよし、オフロードサイクリングをたっぷりと楽しめます。また、自転車が走れない遊歩道も付近にはあるので、ハイキングも楽しめます。

(狭山湖外周道路の記事は後日公開予定)

さいたま緑の森博物館

住所: 埼玉県入間市宮寺889-1
電話: 04-2934-4396
営業時間: 9:00~17:00
休業日: 毎週月曜日(祝日の場合は営業)、祝日の翌日(土日祝日にあたる場合は営業)
    12月29日~1月3日
交通: 圏央道・入間ICより車で約10分
料金: 無料
駐車場: 12台(無料・臨時駐車場15台あり)

【投稿時最終訪問 2020年12月】

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