勝間沈下橋【渡りやすい四万十川の沈下橋】
最後の清流と呼ばれる高知県の四万十川。川に近い素朴な人の生活を今も流域で見ることができる。そんな代表的な風景のひとつが沈下橋だ。
四万十川本流には21本の保存対象の沈下橋がある。川沿いを走れば、何度も出会うことができる。今回自転車に乗って、サイクリングで訪れたのは、下流から4本目の沈下橋である「勝間沈下橋」だ。
キャンプもできる広い河原にかかる立派な勝間沈下橋
四万十川の下流域らしく、勝間沈下橋付近にはとても広い河原になっている。その中を細い道が沈下橋をつなげている。
この広い河原では車を乗り入れてキャンプやカヌーのピックアップを楽しむ人も多い。が、スタックしてJAFに救助を受けている車もいた。河原への車の乗り入れは十分注意しないといけない。ちなみにこの橋の下流部分は、キャンプ場として利用できるそうだ。(有料・大川観光)
さあ、勝間沈下橋を渡ろう。沈下橋は観光資源でもあるが、地元大切な足でもある。当然ながら、ここを車で行き来することができる。離合は怖くてとてもできそうにないし、欄干がないので川面がとても高く、しかし近く感じる。でも自転車や車でここを渡るのはとても気持ちが良い。
勝間沈下橋は、他の沈下橋に比べると、多少幅が広い。車の運転が苦手だが、何とか渡ってみたい人は、ここでチャレンジするのが良いかと思います。
自然の中で川遊びが楽しめる四万十川
四万十川はカヌー天国。全国から多くのカヌーイストがこの川に集まる。沈下橋で川を眺めていると、次々に色鮮やかなカヌーが上流から下ってくる。悠久な流れに乗って雄大な四万十の風景を旅するカヌーはとても気持ちよさそうだ。
四万十川には屋形船も運航している。船乗り場は四万十川の下流域に何箇所かあり、いくつかの会社が営業している。中には食事を用意してくれたり、伝統の川の漁を披露してくれたりするサービスもあるそうだ。これも四万十川の名物だ。
勝間沈下橋渡って感じる四万十川の風景
沈下橋とは、その名前のとおり、橋自体を流されないように増水時には水の中に沈むように設計されている。そのため、潜水時の水の抵抗を減らし、流木等の被害を軽減する為、欄干は作られていない。
この橋の上を行くと、とても川面が近く感じる。勝間橋の橋の下の川の水深は深い。夏になると、ここから多くの子供や大人が、四万十川への「飛び込み」を楽しむ。
この勝間橋を有名にしたのは、映画「釣りバカ日誌」
シリーズ14弾のロケはこの沈下橋で行われたそうだ。
勝間沈下橋の対岸から振り返る。広い川幅と河原がとっても気持ちいい。下流になればなるほど、沈下橋の長さも当然のことながら長くなり、四万十川らしい風景になる。
江川崎から佐田沈下橋までは、四万十川が一番四万十川らしい顔をしている区間。この勝間沈下橋も、その美しい四万十を代表する風景であった。
四万十川の宿泊案内
最後の清流と呼ばれる四万十川の美しい所は流域には大きな町がないこと。昔の日本を思わせる小さな集落が連続する四万十川の流域には、ロハスを意識した小規模な宿があり、ホテルは河口の中村に集中します。流域での宿泊でオススメな宿は、四万十川を見下ろすスタイリッシュなホテル「四万十星羅」や露天風呂が気持ちよいと人気の「松葉川温泉」です。
勝間沈下橋
場所: 高知県四万十市鵜ノ江
交通: 土佐くろしお鉄道中村駅から車で約20分
駐車場: 駐車スペースあり
付帯施設: キャンプ場
【投稿時最終訪問 2008年5月】