ひるぜんジャージーランド【蒜山高原の紅葉】
岡山県の最北部、鳥取県との県境にあり、中国山地のど真ん中に広がる「蒜山高原」は西日本でも屈指の高原リゾート。特に日本一のジャージー牛の飼育頭数を誇り、なだらかな山麓には広大な牧場が広がっています。代表的なレジャー施設「ひるぜんジャージーランド」では11月上旬には蒜山が紅葉し、緑の牧場とのコントラストが美しい高原の風景で蒜山の秋を満喫できるスポットです。
真っ赤な蒜山と緑の牧場の美しい風景
ひるぜんジャージーランドの建物から蒜山に向かって一直線に道が伸びています。道は一面の牧場の中を貫いており、蒜山の雄大な姿をバックにここでジャージー牛がのんびりと放牧されています。牧場の周りは散策できるようになっています。
11月の初旬には蒜山はその山肌を一面に真っ赤に紅葉させます。付近の山すべてが紅葉につつまれる風景はまさに絶景です。
中央の尖った山容の烏ヶ山の向こうには、岩肌を露出させた山陰地方最高峰の大山がそびえます。大山は山麓に日本最大級のブナの原生林が広がっており、蒜山が紅葉する時期を同じくして、美しい紅葉を楽しめます。
空の青、大山の白、蒜山の赤、牧場の緑、コスモス畑のピンク。色鮮やかな色彩が入り交じる蒜山高原の秋はひときわ紅葉の美しい場所です。
牧場の鮮やかな緑と蒜山の真っ赤な紅葉とのコントラストがとにかく見事。
雄大な風景でくつろぐジャージー牛
広い蒜山高原を背に草を食むジャージー牛。紅葉に染まった高い山々を背にした牧草地はとても気持ちのいい風景。多くの牛が放牧されていて、群れをなしながら牧場の中を移動しています。
人懐っこいジャージー牛は人間の姿を見ると、向こうから寄ってきてくれます。ジャージー牛のミルクは美味しいと人気ですが、飼育が難しいうえに乳量も少ないため、日本ではあまりお目にかかれません。ここ蒜山高原は日本におけるジャージー牛の一大飼育地で、日本にいるジャージー牛の1/4ほどの約2000頭がこの蒜山にいるそうです。ジャージー牛の濃厚で良質なミルクを使ったアイスクリームやチーズなどは、先ほどの「ひるぜんジャージーランド」で楽しむ事ができます。
蒜山の裾野に一面に広がる牧場。右側にある建物は牧場の厩舎。左側はひるぜんジャージーランド。ジャージー牛のステーキやハンバーグ、チーズフォンデュ、そしてジャージー牛乳を使ったソフトクリームなど、この牧場で育てられた美味しいものを余すことなく味わえる施設でお土産の肉・乳製品・スイーツも充実しています。
牧場の下部にはコスモス畑があります。その向こう、蒜山と反対方向には標高1010mの三平山を中心とした中国山地の山々が連なっています。三平山は初心者にも上りやすい山ながらも頂上からは蒜山や大山、さらに日本海までを一望できる大展望があります。冬はたっぷりの積雪があるので、初心者でもスノーシューが楽しめる隠れた名山です。
大山をバックに草を食む白い馬。日本とは思えないような牧歌的な風景。信州や北海道かと思えるアルペン的な風景が岡山県の標高わずか600mほどの場所で見ることができます。
白い馬を呼んでみるとこちらに近寄ってきてくれます。
馬たちがやってきて近くで草を食んでくれます。サービス精神満点です。
美しい紅葉の蒜山の裾野一面に広がる牧場で、牛や馬がのんびりと草を食む、とても美しい風景。いつまでものんびり眺めていたい秋の高原です。
秋の高原、紅葉の牧場。さまざまな美しさが重なりあう風景は感動的です。
大山と花畑と牧場が織り成す秋の絶景
紅葉の終わった大山、紅葉真っ最中の皆ケ山、そして一面のコスモス畑。季節の移り変わりが1つの場所に集約された美しさです。
紅葉の蒜山と青々とした牧場。そして紺碧の晴れ渡る青空。いつまでも見とれてしまう秋の高原の美しい風景です。
ひるぜんジャージーランドの裏付近の牧草地には、秋には約8万本のコスモ花を咲かせます。まだわずかにコスモスの前に咲いていたヒマワリも残っています。さすがに紅葉の時期になると花は色あせて数少なくなりますが、ひまわりとコスモスと紅葉の季節を越えたコラボがとても美しい眺めです。
四季折々の花が咲き誇るひるぜんジャージーランドの花畑。絶景の中にさらに美しさを添えてくれるスポットです。9月の連休などにはコスモスがもっときれいで違った美が広がっているでしょう。
ひるぜんジャージーランド
住所: 岡山県真庭市蒜山中福田956-222
電話: 0867-66-7011
休み: 木曜(祝日の場合は営業)
営業時間: 9:00~17:00(1・2月は10:00~16:00)
交通: 米子自動車道蒜山ICから約10分
駐車場: 200台・無料
席数: テーブル120席
施設: レストラン・物産販売コーナー
【投稿時最終訪問 2020年11月】