岸井うどん【ビニールハウスの讃岐うどん店】

うどん県こと香川の人気観光のひとつ、讃岐うどんめぐり。香川には星の数ほどのうどん店があり、個性的なお店も多い。そして何より、美味しいお店ばかりだ。そんな讃岐うどん店の中でも、ビニールハウスの店舗という、超個性的なお店が｢岸井うどん｣だ。

看板はあるも店舗がない謎のうどん店

何度か善通寺に来た時に、気になっていたのだが、ずっと行かなかった店。「うどん」の看板ものぼりも立っているが、どうしても店がどこにあるのかわからなかった。少なくても、車に乗ってみているだけでは、すぐそこに店があるのは全くわからなかった。それもそのはず。岸井うどんは小さな店舗どころか、ビニールハウスで営業をしているのだ。

看板に導かれるように駐車場に入る。駐車場の奥には立ち並ぶビニールハウス。農園のようだが、本当にここにうどん屋があるのか?隅から隅まで見渡すが、うどん屋らしき建物はない。さぬきうどんの店は外観はうどん屋とは思えないような建物である事も多いが、ここには建物自体ないのだ。ふと見ると、ビニールハウスの脇にも「うどん」ののぼりが立っている。
・・・まさかこのビニールハウスが?

ビニールハウスで絶品うどんとできたて天ぷらがいただける

恐る恐るビニールハウスの中を覗いてみると・・・中はなんと、うどん屋。ビニールハウスの中がうどん屋。これにはビックリだ。ここがうどん屋か?と驚かされたさぬきうどんの店は多いが、ここはある意味、違う種類の驚きだった。
ビニールハウスの中とはいえ、うどんを打ち、茹で、その横で天ぷらも揚げ続けている。ハウスの横半分を使った本格的な調理場には驚き。残りの横半分はテーブルがあり、うどんを頂けるようになっている。

頂いたのは、しょうゆかけうどん(小)・200円と、ちくわ天・100円。しょうゆかけうどんは、麺だけのうどんにしょう油と薬味を自分でお好みに調合して頂く。これぞ、その麺の質に絶大な自信を誇る、さぬきうどんにのみ許された食べ方。ごまかしが効かないので、うどんそのもので勝負する食べ方だ。それだけに、そのうどんが本当においしいのかどうかわかるので、僕はこの食べ方が大好き。
手打ち、手切りならではの、うどんの不揃いさと縮れ具合がとても良い。口に入れると、するすると吸い込める。コシがあり、、とても噛みごたえもありながら、モチモチとしていて喉ごしなめらか。これはなかなか美味しい。
そして、このお店のオススメはサイドメニューの天ぷら。ほとんどのささぬきうどんの店には、サイドメニューとして天ぷらがある。その天ぷらはとてもおいしいが、その多くは作り置き。しかし、この岸井うどんの天ぷらは、随時店で売れ行きを見ながら揚げ続けている。だからアツアツの天ぷらが食べられる可能性が非常に高い。
今回頼んだちくわ天も揚げたてで、とってもアツアツだった。衣はサクサクしていて、歯を立てるととてもいい乾いた音が建立つ。そして、衣の中のちくわはとってもジューシー。これは絶品!「ここのちくわ天は絶品なので、パズしたらだめですよ」と教えてくれた香川勤務の同僚は2本も頼んでいる。しまった、これは2本頼むべきだったと後悔するくらいに、おいしかった。

厨房があるビニールハウスの外には、半開放のビニールハウスが2つ続いている。半分外で食べる美味しいうどんは、気持ちが良い。今も農園を営んでいるというだけあって、ビニールハウスの横には木々や緑がいっぱい。緑に囲まれた中で食べるうどんのロケーションはとても良く、さらにうどんを美味しくしてくれる。

よく見ると、ビニールハウスにはブドウの木が・・・改めて感じる、そのケタはずれのロケーション。こんなところで美味しいうどんを食べられるのは、やはり本場讃岐ならではだ。
今回店は何とか見つけたが、見つけられなかったものがまだひとつ。それは「この店の名前」だ。いろいろ見回ったが、この店の屋号はどこに書いてあるか、ついに見つけられなかった。枠にとらわれない店、それが讃岐うどんのまた違った魅力のひとつであるのだろうと感じた。
ちなみに同僚に店名を聞き、ネットで確認して店名は判明しました。「岸井うどん」です。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「琴平温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

湯元こんぴら温泉華の湯　紅梅亭

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香川県仲多度郡琴平町556-1　

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香川県仲多度郡琴平町977-1