ウェザーステーション展望台【父島の大自然を一望】

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小笠原・父島の山腹にある「ウェザーステーション展望台」。かなりの登り道になるが舗装された道路で父島の中心部から徒歩でも行くことができる。その展望の良さは父島でも一、二を争う素晴らしさ。是非とも滞在中には訪れたいスポットだ。
登り坂の途中には「大村第二砲台跡」があるので、こちらも是非見ておきたい。砲台跡を過ぎれば、この道の終着点である「ウェザーステーション展望台」はもうすぐだ。

立派なウッドデッキのウェザーステーション展望台

道の終着点には立派な屋根つきの展望台がある。ここが「ウェザーステーション展望台」だ。父島の西側の海を一望できる絶好のポイント。ここは水平線に沈む夕日が美しい場所として、とても有名である。
ウッドデッキが敷き詰められた展望台はとてもきれいで立派。展望案内図も備え付けられている。正直、本土にもこんな立派な展望台は数少ない。少し驚きである。ベンチもあるので、天気が良ければここで読書などして気ままに時間を過ごすなんて贅沢もできそうだ。

ウェザーステーションから展望する小笠原諸島の絶景

展望台から望む青い海。残念ながら天気はいまいちだが、それでも海の青さはとても際立っている。ただ、北から殴りつけるように吹く風はとても寒い。あまりもの寒さに、レインコートを着用する。
現在の格好は、長そでTシャツ、レインコートの上着、ハーフパンツ。正月ではありえない格好だが、小笠原の北風が強い荒れた冬景色はこれで何とか耐えられる。しかし、レインコートを着用したとたんに雨が降ってきた。強い北風に乗る雨は、屋根の下に入っても容赦なく打ちつけてくる。撤退を考えたが、すぐに雨はおさまった。すると、天から一条の光が降り注ぎ、青い海を照らし出した。

空から降り注いだレンブラントの光。まるで僕たちに何か大切なものを見せようと海に天から降り注いできた。まさにその名の元となった、画家レンブラントが用いた、主人公を強調する光のように。
神秘の光に輝く海の向こうに見えるのは「南島」
この島は豊富な自然が残る小笠原諸島においても極めて貴重な自然環境が残る。この島に立ち入るには厳しい制限がある。日本でも最も厳しい立ち入り制限がされている自然のひとつだ。
小笠原の顔ともいえる有名な「扇池」と呼ばれるビーチはこの島にある。この島に上陸するのが、今回の旅の目的のひとつ。後日の訪問が楽しみである。

展望台から見下ろす小笠原の大自然

崖の上に立つ展望台から見下ろす父島の海岸線と青い海。原始の様相を残す森と荒々しい岩肌。この展望台からは、小笠原の手つかずの自然の息吹をもひしひしと感じることができる。
青い海にひときわ輝くレンブラント光線。とても神秘的な光に、その場にいる人は皆視線を奪われる。

この方は観光協会かホエールウォッチング協会の人らしく、ここからクジラの姿を探し、発見したら出港しているホエールウォッチングの船に無線で連絡している。
そう、この展望台のもう一つの魅力はクジラが見られること。もちろん至近距離とはいかないが、シーズン中はプローをあげたりしている様子がここからよくわかるそうだ。しかし、僕たちもずっと海を探していたがクジラの姿も見つからず。係の人も見つけたような素振りは全くなかった。
クジラもこんな寒い荒々しい海の日には長居したくないのだろうか。それとも海中にまで降り注ぐレンブラントの光と青い世界の中で戯れているのだろうか・・・

小笠原・父島の宿泊情報

■ 父島の街の中心で便利なリゾートステイ

■ 小笠原を代表するリゾートホテル

ウェザーステーション展望台

場所:東京都小笠原村父島三日月山
交通:二見港より車・バイクで10分、徒歩30分
駐車場:約10台(無料)

【投稿時最終訪問 2008年1月】

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