天覧台【六甲ケーブルの絶景展望台】

最終更新日

Comments: 0

「天覧台」は六甲ケーブルの六甲山上駅に隣接する展望台。昭和天皇が行幸で神戸の景色を見下ろされたことから名づけられました。ケーブルカーに乗って気軽に絶景を見られるスポット。神戸の景色はもちろん、天気が良ければ淡路島や大阪、和歌山まで大阪湾を一望できる絶景を堪能できます。さらには夜までケーブルカーが運行しているので、日本を代表する神戸の夜景を見下ろせる絶好の展望台にもなっています。

モダンレトロな雰囲気が漂う六甲山上駅

六甲ケーブルの六甲山上駅の外観もとても重厚でレトロ。昭和7年築の開業当時の重厚な姿をほぼそのままとどめたアールデコ調のレトロモダンさは六甲山の山上の自然ととてもマッチしています。観光施設が集まる六甲山の中心エリア及び牧場や掬星台のある摩耶山エリアへ向かうバスの拠点となっており、休日になると多くの人が訪れます。

六甲山上駅のレトロな駅舎内。モダンレトロという言葉がぴったりの、大正・昭和時代を感じるレトロな駅舎には待合室や売店など最低限の施設が整っています。それとは別に、不思議なオブジェがいくつも飾られていることで独特な空間になっています。これは六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート」の作品で、付近の施設やフィールドの中にたくさんのアーティストの作品が六甲の自然や歴史の中に溶け込むように展示されています。

駅舎内にある重厚でレトロな階段で2階に。ここからも展覧台に行くことができます。

昭和天皇もその絶景を愛でられた展覧台

展覧台があるのは六甲ケーブル六甲山上駅に隣接した駐車場の屋上部分に造られたテラス。屋外、六甲山上駅横にある階段を登っても行くことができます。

六甲山上駅の階段から外に出てすぐのところにある「松浪大明神」。神戸の街並みと海を背景にした社はとても神々しく感じます。

神戸市と大阪湾を一望する絶景の展覧台。本来は六甲山上展望台という名前だったそうですが、1981年(昭和56年)に昭和天皇が立ち寄られてその絶景を愛でられたことから、「天覧台」と名付けられました。

天覧台にはお約束の望遠鏡と日影となる藤棚がありますが、絶景以上の目玉となるものはありません。ぜひ立ち寄りたいスポットですが、長居をするようなところではありません。以前は「TENRAN CAFE」という、この絶景を一望できるオープンテラスなカフェがありましたが、残念ながら2024年3月に閉店しました。休日にはとても賑わっていただけに残念です。立地は絶対いいので、新しいお店のオープンを待つばかりです。

神戸と大阪湾を一望する絶景と時が止まったロープウェイ

標高745mの展覧台からは神戸の街並みや六甲アイランドやポートアイランド、神戸空港などはもちろん、天気が良ければ大阪や関空、紀伊水道までを一望することができます。

そして目の前にあるのは六甲有馬ロープウェー表六甲線。かつてはケーブルカーを降りてロープウェイに乗り換え、六甲ガーデンテラスなどがある六甲山の観光中心地、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅までここから行くことができました。

平成16年に休止されたロープウェイ。休止から20年という歳月がたっていますが、今にも動き出しそうです。建物が損傷したり草木に覆われるという事がなく廃墟感はあまりありません。駅から続く索道や支柱もしっかりと残っています。おそらく廃止ではなく休止という扱いにしているので、施設保持のためのメンテナンスが義務付けられているのだと思います。本来なら神戸の街並みを見ながら六甲山を経由して、現在も稼働している六甲有馬ロープウェイで有馬温泉に下れる絶景の空中散策ルート。いつの日かまたその賑わいを取り戻してほしいです。

西側に目を向けると、ハーバーランドなど神戸の中心と、遠くには淡路島を一望する絶景が広がります。

淡路島に向かって六甲山系は続き、明石海峡で海に沈んだあと、淡路島の山々となって再び立ち上がる様子が展覧台からは手に取るように見て取れます。

天覧台

所在地: 兵庫県神戸市灘区六甲山町一ヶ谷1-32
電話番号: 078-861-5288
料金: 無料
期間: 通年
休み: 無休
時間: 7:10~21:10
交通: 六甲ケーブル六甲山上駅下車すぐ
駐車場: 約30台(無料)

【投稿時最終訪問 2023年10月】

シェアする