相模ダムと相模湖

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相模川中流域にある「相模湖」は、ボート遊びや湖畔でのハイキング、そしてさがみ湖リゾートプレジャーフォレストといった遊園地があるレジャースポットです。近くには日本で最も登山者数の多い高尾山があり、高尾山から小仏城山まで縦走した登山者が下山してくる場所で、多くの人で賑わいます。相模湖はダムにせき止められた人造湖、いわゆるダム湖で、相模湖に水を湛えているダムが「相模ダム」です。ダムの上部は歩いて渡ることができ、相模湖の風景はもちろん、ダムの施設を間近で見たり、ダムの高さを上から覗き込むことができます。

相模湖大橋は相模ダムと相模湖の展望スポット

相模ダムと並ぶように相模湖を渡る相模湖大橋。歩道もあるので相模ダムと相模湖を湖の上から眺められる絶好の展望台です。

相模湖大橋の西側に相模ダム観光用の駐車場があります。約20台駐車することができます。ドライブの途中に立ち寄るもよし、高尾山から小仏城山の縦走登山から下山して、ダムを渡ってJR相模湖駅に向かうルートを歩くのも楽しいスポットです。

相模ダムの前に、展望台となっている相模湖大橋を歩いて渡ってみます。歩道がついているので、安全です。橋の途中にバス停があります。なんとも旅情あふれる景色です。

相模湖大橋からは、相模ダムを正面から眺めることができます。深く削れた谷の手前に並々と水を湛えるダムの堅牢さや巨大さを感じられるダム観覧の特等席です。

車が来ていない時間を見計らって、道路を渡って反対側の歩道に。ここから西側を見ると、嵐山洞門が湖畔に続いているのが見えます。この先には「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」という相模湖のレジャーランドがあります。

相模湖は戦後にできたはじめてのダム湖で、初めて命名された人造湖だそうです。湖の周辺には豊かな自然と公園・レジャー施設があり、ハイキング、釣りなどのアウトドアを楽しむ行楽客で賑わいます。

相模湖の色は深い緑色になっており、これはアオコというプランクトンが多いためだそうです。アオコの発生を抑制するために湖の中から空気が送られており、水中噴水があるような風景になっています。

相模ダムダムの上からの眺めは迫力の絶景

駐車場に戻り、その奥に続く道を進むと相模ダムに近づくことが出来ます。相模ダムのクレストゲートは5門あります。水道用水や工業用水の取水、発電のために造られたダムです。完成は昭和22年と80年近く前に造られたダムで、かなり古いものです。見ているだけでも武骨なレトロ感がします。

ダムに近づいていきます。水力発電の施設やゲートの施設など、ケーブルやワイヤー、機械が結構むき出しになっていてレトロで武骨な雰囲気を強く感じます。

ダムの堤頂は通路になっていて歩いて渡ることが出来ます。車止めが両端にあるので一般車は通ることが出来ませんが歩いて向こうまでダムの上を歩くことが出来ます。

高さ58.4mの重力式コンクリートダムである相模ダム。堤頂の通路からダム湖と反対側を覗き込むと、吸い込まれるような高さとなっており、戦後まもなくの時に凄いダムを造ったものだと感心すらしてしまいます。

ダムの下には相模川が湖から川へと姿を変えて、再び深い山あいの谷を流れて行きます。緑に包まれたとても美しい風景です。ダムの近くには発電所があり、水がめだけでなく、大切な電力供給の場所にもなっています。

ダムの真下を覗き込みます。圧倒的な高度感には足がすくみます。

ダムの上から眺める相模湖。先ほど徒歩で渡った相模湖大橋があります。

間近から眺めるダムの施設に興味津々

相模ダムのローラーゲートを稼働させる機械が堤頂部に設置されています。湖に溜まる水をせき止めるゲートは重厚で、ゲート1つあたりの重さは60tもあるそうです。これだけダムの管理施設の間近まで近寄って見られるのは貴重な場所だといえます。

ゲートと逆サイドにある建屋の中に巻上機が設置されています。ワイヤーがゲートの上部につながっています。

ダムの東側には水力発電所へ送水する取水口があります。ここにもゲートが別にあり、取水量の調整がされているそうです。

渡り切った相模ダムを振り返ります。気持ちよい社会見学がてらのウォーキングでした。なお、小仏城山から下山して弁天橋を経由して歩いて来ると、ここからダムを渡ることになります。

■相模湖のアウトドアな宿・キャンプ場

相模ダム

場所:神奈川県相模原市緑区与
電話:042-684-3521
交通: 中央自動車道・相模湖ICより10分
    JR相模湖駅より徒歩10分
入場料:無料
駐車場:20台(無料)
見学時間:24時間

【投稿時最終訪問 2018年7月】

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