雑司ヶ谷鬼子母神と武芳稲荷

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東京都豊島区にある「雑司ヶ谷鬼子母神堂」は日蓮宗の法明寺の飛び地にあるお堂で、安産・子育ての神として信仰される鬼子母神を祀っています。都電荒川線の鬼子母神前から美しいケヤキ並木の参道を抜けると都心とは思えない静かな緑に覆われた境内があります。また境内には古くからの土地神を祀る武芳稲荷があり、大木と千本鳥居の織り成す幻想的な光景が広がります。

都心に美しい風景が残る子育ての神鬼子母神堂

鬼子母神という名前はその字からとても恐ろしそうな名前です。実際に夜叉神の娘で、子供を襲い食べていたという鬼でしたが、お釈迦さまの導きで改心して一転、安産・子育ての神となったそうです。

鬼子母神堂の本堂には室町時代にこの地にて掘り出されたとされる鬼子母尊神が祀られています。お母さんや子連れでの参拝者が絶えず訪れていました。

土地神様の大公孫樹と芳武稲荷

境内でひときわ目立つのが、巨大な樹木とその周りを取り囲むたくさんの朱色の鳥居。大公孫樹(おおいちょう)は樹齢約700年といわれており、幹周8m、樹高30mの大きさには圧倒されます。

「武芳稲荷」は鬼子母神堂の境内社のように見えますが、実は土地神様として鬼子母神堂が造られるより前からこの地に鎮座していた歴史ある神社なのです。そのためこの付近は「稲荷の森」と呼ばれていたといわれています。

大木のまわりを時計回りにして鳥居が立ち並ぶ参道は続ています。鳥居を行けば、この世とは思えない神秘的な雰囲気を感じられ、心が洗われるようです。

古くより、出世稲荷と称されてきた武芳稲荷は商売繁盛・開運隆昌のご利益があります。祭神は宇迦之御魂神(うかのみたま)でイザナミとイザナギの子とされる日本神話の女神で穀物の神様です。お社の前にある稲荷像は厳重で金網に囲まれています。漂う神秘的な雰囲気から、もしかしたらこの狐さんたちは夜な夜な動き出すのでこのように檻に入れられているのでは・・・とも勘ぐってしまいます。

 雑司ヶ谷鬼子母神堂

場所: 東京都豊島区雑司が谷3-15-20
電話: 03-3982-8347
営業時間: 9:00~17:00
休業日: 無休
料金: 無料
交通: JR池袋駅・目白駅より徒歩15分
    東京メトロ雑司ヶ谷駅より徒歩5分
    都電荒川線鬼子母神前下車すぐ
駐車場: なし

【投稿時最終訪問 2020年1月】

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