神戸海洋博物館とカワサキワールド

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「神戸海洋博物館」は神戸市を代表する観光スポットのメリケンパークにある、海・船・港をテーマとする海事関係の総合博物館。海はもちろん、陸、空の乗り物も造る川崎重工業の博物館である「カワサキワールド」も同居しており、幅広い乗り物について1日中楽しめる充実したスポットです。

神戸の代表的な風景を織り成す博物館

神戸の代表的風景であるメリケンパーク。赤いポートタワーの後ろで、帆船の帆を広げたようなイメージの白いオブジェのような建物が「神戸海洋博物館」です。夜になると美しくライトアップされ、神戸の夜景を彩ります。2006年に川崎重工の企業博物館である「カワサキワールド」も同じ館内にオープンして人気を博しています。

メリケンパークから眺める向こう岸はハーバーランド。モザイクumieなど、神戸を代表するショッピングモールになっています。また中突堤中央ターミナル(かもめりあ)には観光船が多く停泊しています。

まるでジェットコースターのようにも見える、特徴的なオブジェの下に神戸海洋博物館とカワサキワールドがあります。メリケンパーク内にはフォトスポットの「BE KOBE」をはじめ、阪神大震災で被災した波止場をそのまま保存した「神戸港震災メモリアルパーク」や、西日本最大級で海をながめることができるスタバなど、見どころや散策スポットがいっぱいです。

船の模型が大迫力の1階展示

エントランスを入るとそこは神戸海洋博物館のスペース。江戸時代に来日したイギリス軍艦ロドニー号の巨大な縮尺模型が展示されています。
1階には、船の仕組みやクルーズ客船の魅力に関するコーナーおよび、神戸港の施設や役割などに関するコーナーがあります。200点以上展示されている船舶模型は圧巻。2階は、古くから瀬戸内海の要衝として栄えた神戸港の歴史に関するコーナーです。

ロドニー号は1868年に神戸開港を祝うため日本を訪れた英国艦隊の旗艦。展示されているのは縮尺1/8、長さ12mの模型です。

まるで海賊船のように船体横から狙いをつけるたくさんの砲身。神戸来航の際には21発の祝砲を放ったそうです。模型とはいえ、その緻密さと大きさは大迫力です。エントランスにはその他、日本で初めてイタリアのベニスから輸入された大型ゴンドラや船首像などの実物が展示されています。

同居する川崎重工業の企業博物館が面白い

神戸海洋博物館のエントランスの中にカワサキワールドのエントランスがあります。ここから入ると雰囲気ががらりと変わります。
川崎重工グループの歩みを紹介するブースを抜けるとカワサキワールドシアターです。カワサキの様々なマシンを大きな曲面スクリーンで紹介しています。大迫力でワクワクする映像です。

【モーターサイクルギャラリー】
Kawasakiといえば一番身近なのはやっぱりバイク。歴代のバイクやレースマシンなど、数多くの実車がずらりと展示されているので、バイク好きはもちろん、男子ならたまらないスペースです。実際にま跨って記念写真を撮れるマシンや、サーキットを時速200kmで模擬走行できるライディングシミュレーターもあります。

本物の新幹線がある陸のゾーン

【陸のゾーン】
目玉は0系新幹線。昭和39年から昭和61年まで製造されていた初代新幹線。かなりの数が製造されていたので、日本各地の博物館で見ることができます。カワサキワールドでは0系新幹線の先頭車両の実物を展示しています。運転席はもちろん、客室で実際に座ってくつろぐこともできます。

アナログながらも最新技術の塊だった0系新幹線の運転席。実際にここに運転手が座ってこの車輌を走らせていました。そう思うと感慨深いものがあります。

巨大ヘリコプターに乗れる空のゾーン

【空のゾーン】
巨大な「川崎バートルKV-107II型ヘリコプター」の実物が展示されています。ヘリコプターの実物に触れる機会もなかなか無いうえ、通常のヘリよりも相当大きなレア機体です。

ヘリコプターの操縦席に入ることができます。操縦席に座ったり機器を触ることはできませんが、本物のヘリのコックピットを間近に見られるのは貴重な体験です。

大型ヘリコプターの客室の中にも入ることができます。思った以上に広く、まるで電車のような室内には多くの乗客が乗れます。

最新技術が楽しく体験できる展示

大型ヘリの横には休憩室があります。壁一面の窓からハーバーランドを一望できる、解放抜群で広々としたゆっくりできる場所です。

「パフォーマンスロボット」
産業用ロボットが動いている所を見ることができます。実際の現場では不要な頭部がつけられたりしていますが、その動きは驚くほど素早く精密で、ビックリしてしまいます。

「鉄道模型コーナー」では、神戸の町をイメージしたジオラマの中に新幹線やサンダーバード、サンライズエクスプレスなどの特急、在来線など列車の模型が走っています。車両には小型カメラが取り付けられていて、画面で実際に運転しているような感覚で模型を操作することができます。

未来の電車の運転室。必要なボタンだけを押せば、あとはコンピューターが自動で運行してくれる設定です。

海洋博物館2階には神戸港の秘密がズラリ

神戸港に入港する船の操舵室を再現した「神戸港操船シミュレーター」。見ているだけでとても楽しいです。

「神戸港あゆみとはたらき」
江戸時代に開かれて日本の輸入を担ってきた神戸港。重要な役割をしている施設や、神戸港で水揚げされている輸入品がどのようなものがあるのか紹介しています。

神戸市中心部の巨大なジオラマが目引きます。市街地街のすぐ近くまで六甲山の緑が迫り、海は一気に深くなる天然の良港として古くから栄えた神戸。阪神大震災にて壊滅的なダメージを受けましたが、今は再び美しい港町として蘇っています。

神戸海洋博物館とカワサキワールドをあわせると、船舶を中心とした様々な乗り物や神戸港の秘密にたっぷり楽しむことができます。乗り物好きの方はもちろん、そうでない方でもとても見応えのある博物館です。

■メリケンパークのホテル一覧

神戸海洋博物館・カワサキワールド

住所: 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2
電話: 078-327-8983 
営業時間: 10:00~17:00 (入場17:30まで)
休業日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
料金: 900円(小・中・高生400円)
交通: JR・阪神元町駅より徒歩15分
    阪神高速神戸線・京橋ICより約5分
駐車場: 110台(メリケンパーク駐車場/最大料金840円)

【投稿時最終訪問 2017年7月】

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