神田神社【ご利益と歴史と聖地の神社】

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山手線、東京から2つ目の秋葉原駅からほど近い場所にある歴史ある神社が「神田神社」です。神田明神として親しまれており、江戸三大祭りである「神田祭」が有名で、江戸城の表鬼門除けに鎮座する江戸総鎮守です。神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、そして築地魚市場など108もの町の総氏神であり、商売繁盛やビジネスの成功を祈って多くの東京の企業が参拝します。そして新しいものを積極的に取り入れてく神社であり、アニメとのコラボ、日本文化のアートイベントなど、日本人にはもちろん、外国人観光客にも神社や日本の歴史を積極的に新しい形で発信しており、とても見ごたえのありながら、強力なご利益も得られるパワースポットなのです。

東京の町の中に鎮座する立派な山門

国道17号線、中山道、湯島聖堂の裏側に神田神社の参道があります。短く、参道脇も近代的なビルが並んでいるので、参道自体には魅力は少なく感じます。しかし、普通の町中の奥に鎮座する、色鮮やかな立派な山門が、とても神々しいオーラを放っています。

神社の境内を囲む、鮮やかで荘厳な朱色の壁がとてもまぶしく感じます。山門の横に手水舎があるので、ここでお清めをしてから境内に入ります。

朱色と金色に彩られた美しい「隨神門」。昭和50年に建造された新しい門ですが、その美しさは重厚な歴史を感じるほど。特に、桜の時期には一際その美しさが際立ちます。

強力なご利益と新しい文化が美しい神社

隨神門をくぐると、そこは東京のど真ん中とは思えないほど広い境内。その奥に巨大な「御神殿」が鎮座しています。御神殿は昭和9年に造られた権現造・総朱漆塗の社殿で、鉄骨鉄筋コンクリートで建造されており、当時の神社建築としては革新的だったそうです。東京大空襲で攘夷弾が境内に落ちたにも関わらず炎上しなかった堅牢なつくりで、時代に合わせた新しいものをどんどん取り入れていく神田神社てのシンボルといえます。
境内には様々なポスターや看板を目にします。秋葉原にも近く、多くのアニメの聖地になったことから、アニメキャラクターとのコラボが歴史ある神社としては異常なほど目立ちます。新しい日本の文化を取り入れ、外国人にも発信していくという神社の方針だそうで、歴史がありながらとても親しみやすい雰囲気を感じます。

神田明神には縁結びの神である大黒様、商売繁盛の神である恵比須様、除災厄除の神である平将門公の三柱が祀られています。形式的には第三位になっている平将門公が神田神社の実質的な主祭神となっています。平将門の乱をおこし、朝敵として討たれたため第三位に甘んじていますが、関東を平定したことから勝負の神として強力なご利益があります。祟り神ですが、崇敬する者に与える御利益は計り知れないそうです。このように縁結び・商売繁盛・健康祈願・勝運(勝負運)の強力なご利益があり、仕事を頑張る人にはぜひ訪れたい神社なのです。

御祭神のだいこく様、えびす様は巨大な石像として境内で祭られています。境内にある近代的でガラス張りの建物が神田明神文化交流館「EDOCCO」てす。中には神札授与所や御参拝受付などを行う社務所もあり、飲食店や土産物店、伝統文化を体験できるスタジオのスペースなどが設けられています。社の屋根が組まれた落ち着いた空間で、仏閣めぐりをしている方は欲しくなるようなお洒落で珍しい神社グッズも取り扱っています。1階は土産屋とカフェ、2階は能舞台のような多目的ホール、3、4階は華やかな貴賓室となっています。
2年に1度、5月に行われる江戸三大祭である神田祭はもちろん、秋葉原に近いことも温か多くのアニメの聖地にもなっており、金工作や着物など様々なカルチャーのイベントが一年を通して行われています。まさに現代を生きる東京の多くの人々の氏神といった、威厳がありながらもとても親しみが持てる神田神社でした。
神田明神の前すぐには、日本最大の孔子廟である湯川聖堂もあります。あわせてお参りしたいですね。

神田明神(神田神社)

場所: 東京都千代田区外神田2-16-2
電話: 03-3254-0753
営業時間: 9:00~17:00(社務所・売店/参拝は24時間可能)
休業日: 無休
料金: 無料
交通: JR・東京メトロ御茶ノ水駅より徒歩5分
   JR・東京メトロ秋葉原駅より徒歩7分
駐車場: なし (境内内に若干駐車可能も手続き・入構が手間)

【投稿時最終訪問 2020年3月】

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