石手川ダムみはらし公園【紅葉と桜の名所】

四国の中心都市、松山市。人口50万人を擁し、日本で最も住みやすい都市のひとつにも選ばれている。そんな自然豊かで住み心地良い松山にも、1つだけ難点がある。それは夏場の水不足。もともと夏の降水量が少ない気候のうえ、人口に見合った水瓶がないため、夏場は水道の供給制限があり、ひどい時には断水も起こる。
松山から今治に向かう国道317号線。その途中にあるのが、松山の最大の水瓶「石手川ダム」。そのダムのすぐ脇には展望台を中心とした「みはらし公園」があり、ダム湖の風景を一望できる。

石手川ダムとダム湖を一望する展望台

見晴らし公園には展望所がある。コンクリート造りの2階建ての建物。展望部分の2階はとても広く、ベンチもある。残念ながら、エレベーターやスロープはないのでバリアフリーではない。
駐車場とトイレも備えられているので、ドライブの途中に立ち寄るのも良い。ダムの解説や案内があったり、ダムの貯水率を示した電光掲示板もある。松山市民の夏の関心ごとのひとつには、このダムの貯水率なのだ。

紅葉や桜が美しい白鷺湖

ダムが堰き止めた白鷺湖。付近は紅葉がきれいな場所で、まだ色づき始めた松山市内よりも一足早く、木々が色づいている。自然豊かなダム湖の風景。美しい自然に抱かれた松山市民の水がめは、美しい風景でもある。

展望台からは石手川ダムを間近に望むことができる。石手川ダムの高さは87m、堤頂長278m。その巨大なダムがしっかり水を蓄えているその姿、ここからはっきりと見える。
たっぷりと蓄えられているダム湖の水を見るととても安心する。夏場はダムの底が見えそうなくらい水が減る。
僕は松山に来て、初めて水のありがたさを思い知った。特に娘が生まれる直前に断水予告があり、相当おどおどした。エネルギーや資源はいつもあるものではない。そこに蓄えられている、今は使えるという事がどんなにありがたいか。この風景を見て、改めてそう思う。

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愛媛県松山市末町267