花の窟神社【世界遺産の日本最古の神社】

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太平洋と深い山々といった大自然に囲まれた熊野市。紀伊半島の南部に位置し、熊野大社と伊勢神宮を結ぶ熊野古道の伊勢路が通る、古くから神々の信仰に包まれた場所でした。そしてその熊野市には、日本書紀に記された、日本最古の神社といわれ、熊野本宮と同時に世界遺産に指定された神社があります。それが「花の窟神社」(はなのいわや)です。

海沿い国道ドライブで気軽に立ち寄れる花の窟屋神社

花の窟屋神社は国道42号線沿いにあり、その御神体の巨石を少し離れた所からも確認できますので、道に迷う必要はまずありません。広い駐車場もあり、ドライブの途中でも、気軽に参拝ができます。

駐車場と参道の間には飲食店が並らぶ「お綱茶屋」があります。参拝の前後にひと休憩するにはもってこい。また、駐車場の隣はコンビニ。そしてそのまた隣は海鮮や和牛、那智勝浦で水揚げされたマグロづくしが楽しめる「花のいわや亭」があるので、スタイルにあわせてランチも一緒に楽しみたいですね。

■那智勝浦直送・本マグロ丼が人気の「花のいわや亭」

深い森を進む神秘的な花の窟屋神社の参道

鳥居が深く濃密な森に穴を穿ったように花の窟屋神社の参道が進んでいきます。古より存在する神域へと続くにふさわしい神秘的な参道で、とても神秘的な雰囲気に包まれています。

緑色の光が降り注ぐ参道。南紀の暖かい海沿い独特の常緑の樹木に覆われた神域は、まぶしい光に照らされて緑に満ち溢れています。心地よい日陰は、厳かでありながら、安らげる空間でもあります。

巨大な御神体の下の神秘的な境内

花の窟神社の御神体である高さ45メートルもある巨石。巨石の上から長さ約170mの大綱を向かい合うご神木の大木へと渡しています。これは年2回「御綱掛け神事」として年2回の例大祭で新しい綱掛けが行われており、とても見ごたえのある神事です。はるか頭上、ずっと向こうまで渡された綱は見上げているだけでも神々しく思えます。

花の窟屋神社に祀られている神はイザナミノミコトとカグツチノミコト。日本最古の神社とあって、祭られている神は日本を生んだとされる神話の神々。イザナミノミコトはイザナギと一緒に日本列島をつくり、多くの神を生んだ神々の母なのです。しかし、火の神であるカグツチノミコトを出産したことで、イザナミノミコトは火傷を負い亡くなってしまいます。その亡骸が葬られたのがここ、花の窟神社といわれています。

御神体である巨石には、まるであの世への入口のような穴がいくつも口を開けています。どこかの穴は神の亡骸が葬られた場所という言い伝えがあります。

普通の神社とは違う独特な雰囲気は、本殿がないからでしょうか。本殿の立派な建物が無い代わりに、巨大な御神体が鎮座しています。自然を神と見立てて崇拝する古来の様式が、さらに花の窟神社の神秘的な雰囲気を高めているように思えます。
神話の時代から花を供えて祭ったために、花の窟神社という名前の由来になったそうです。無数の穴が開いた巨大な岩、深い森に囲まれた境内。まさにそこは神話の世界かと思わせるほど不思議な場所で、日本創生に携わった神々を祀るには相応しい厳かな場所でした。

花の窟屋神社の観光と宿泊情報

神社の前は、国道42号線を隔てて太平洋が広がります。広い浜辺にどこまでも広がる青い太平洋は南国の雰囲気を強く感じさせてくれます。獅子岩をはじめ、鬼ヶ城など付近には奇岩スポットも多く点在しますので、ぜひ一緒に見ておきたいですね。

淑浜は、時間が許すなら国道311号線を1時間少し走った場所にある、世界遺産「熊野本宮大社」付近の温泉が宿泊にオススメ。「湯の峰温泉」「川湯温泉」「渡瀬温泉」の3つの温泉地が隣接しており、多くの温泉宿があります。世界遺産の公衆浴場「つぼ湯」や冬期は河原の「仙人風呂」など秘湯の雰囲気も十分に満足できます。

花の窟屋神社

場所: 三重県熊野市有馬町130
電話: 0597-89-4111
参拝料: 無料
交通: 熊野尾鷲道路 熊野大泊ICより約10分
駐車場: 20台(無料)

【投稿時最終訪問 2016年7月】

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