ダイヤモンドクロッシング【松山市の激レアな鉄道スポット】
松山の中心地、伊予鉄道松山市駅からJR松山駅や松山空港に向かう。もしくはJR松山駅から道後温泉に向かう。バスや市内電車に乗って移動する時、必ず通る大手町という駅。何気なく通過する大手町の駅前には全国的にとても珍しい場所があります。それが｢ダイヤモンドクロッシング｣と呼ばれる線路の平面交差です。
松山市民の足、伊予鉄道の路面電車。松山市駅や道後温泉からJR松山駅へ向かう路面電車がゆっくりと道路で停車する。すると、踏切の音が鳴り出し、路面電車の前に遮断機が下りる。なんと、電車が踏切で、電車の通過を待っているのです。間もなく、路面電車の前を、松山港方面から松山市駅へ向かう路線電車が路面電車の前を通り過ぎます。
実は、路面電車と、通常の電車のレールが、ここで平面垂直に交差しています。そのため、路線電車が通過するときは、踏切が下り、車と一緒に路面電車も踏切で電車の通過を待ちます。線路が垂直に交差するのも珍しいですが、踏切で電車が電車を待つ光景もとても変な感じです。線路だけでなく、架線も交差している全国でも相当にレアな鉄道スポットなのです。
ダイヤモンドクロス近くには電停があるのでその独特の構造を間近に見ることができます。線路側一直線に垂直で交わる様は壮観。複雑な構造ゆえ、電車は大きな音をガタガタと立てて通りすぎて行きます。
路面電車はよく通っていますが、路線電車は多くても1時間に上り下りを合わせて8本ほど。ここを通る時、遮断機が下りたら、運良く電車待ちする電車を見れるかも知れません。さらにはJR松山駅から道後温泉へ向かう路面電車が機関車を模した観光電車「坊ちゃん列車」が通過待ちをしていたら、さらにラッキーでしょう。