大川製麺所 【さぬきうどん・穴場店】

すっかり恒例となりました「さぬきうどんツアー」も第3弾。今回も朝8時に高松自動車道・善通寺ICを出発。まず向かったのは、知らなければ絶対に立ち寄らない、とっても小さいながらも美味しいお店だ。

商店街にある知る人ぞ知る讃岐うどんの名店

JR善通寺駅北側の通りを西に向かって進む。朝早くの商店街は、まだ活気はなくとても静か。こんな所にうどん屋があるのかなぁと思っていたら、先行するガイドを務める会社の同僚の車が突然商店街の途中で停車した。車を降りて、ちょうどシャッターを開けている最中の小さな店に同僚は駆け寄って行った。

シャッターを開けていたお店をよく見ると、「うどん」と書いてある。ここが「大川製麺所」。昔ながらの個人商店で、豆腐屋や乾物屋といった感じがする。知らなければ、いや、知っていてもここにうどん屋があるなんて、まず気付きそうにない。どこか懐かしい感じさえするお店だが、本当にここでおいしい1杯が頂けるのだろうか?駐車場は無い様子だが、店の前の軒先が広くなっているので、車をそこに置かせてもらう。

製麺所のイートインスペースのような小さなお店

シャッターの向こうにお邪魔すると、店主が忙しそうに麺を作っている。確かにここは製麺所だ。さすがは讃岐うどんの聖地。いたるところに、製麺所が点在する。この風景も、讃岐では、普通の風景なのだろう。製麺所の入口から、お店の人に食べたいうどんをオーダーする。

店主が製麺所の隣のシャッターを開けると、そこには小さな店舗スペースがあった。おそらく昔は「町の電気屋さん」があったと思われるようなスペース。半分は倉庫として物が積まれていて、もう半分にテーブルが2卓だけ設けられている。このアバウトな感じが、さぬきうどんらしくて、とてもいい感じだ。しばらく待つと、製麺所につながる窓が開き、ここから注文したうどんを出してくれる。

あっさりとしながらもしっかりしたコシの大川製麺所

頼んだのはかけうどんの「あつあつ」(麺もダシも熱い)小(1玉)で180円。とても安い。セルフ店だと自分でネギなどをトッピングするが、この製麺所は親切に決まった具をトッピングしてくれていた。さて、通常とうどんは熱するとそのコシは少なくなり、柔らかくなるもの。しかし、この大川製麺所のうどんは「あつあつ」なのにも関わらず、コシと歯触りがとてもしっかりしている。これには驚いた。見た目もとてもうどんの角がしっかりと立っていて、噛み応えがありそうなのがわかる。ダシもあっさりしていて、とてもおいしい。朝一番で楽しむうどんとしては持ってこいのお店だと思った。うどんのレベルはかなり高く、製麺所の素朴な雰囲気も味わえる、まさに『隠れた名店』だった。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「こんぴら温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

大川製麺所

住所: 香川県善通寺市上吉田町3-9-5
電話: 0877-62-0141
交通: 高松自動車道・善通寺ICより車で約5分
   JR予讃線・善通寺駅より徒歩5分
営業時間: (平日)7:00~13:30 
(土)7:00~13:30 
(日・祝)7:00~13:30
定休日: なし
席数: 10席(テーブル2卓)
駐車場: なし (店舗前軒先に3台程駐車可能)
メニュー: かけうどん、冷やしぶっかけ、卵玉うどん (各小180円・大230円)
      日本そば (小200円・大250円)
      土産用生うどん (300g、2人前150円)
形式: セルフ形式・後払い

【投稿時最終訪問 2008年11月】

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