女の神展望台【ビーナスライン・八ヶ岳の絶好展望台】

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「ビーナスライン」蓼科高原から美ヶ原まで、2000mの標高の山々を結ぶ全長75kmの高原ドライブルート。かつては有料道路だったが現在は無料開放されており、日本でも屈指の山岳ドライブを楽しめる。今回は南側の蓼科高原からビーナスラインに入り、美ヶ原を目指す。その途中のドライブで、車窓から飛び込んでくる絶景には何度も車を停めてしっかりと眺めたくなる。そんなドライバーの欲求を満たしてくれる展望台が「女の神展望台」だ。蓼科高原から標高をあげ、風景を見下ろすようになって間もなく現れる、初めての本格的な展望スポットがここだ。

ビーナスライン指折りの八ヶ岳の展望

「女の神展望台」は標高1700m。美しい八ヶ岳の山麓の風景を一望できる見事な展望スポット。「女の神」とは展望台の北側にそびえる標高2530mの「蓼科山」の別名「女の神山に由来する。残念ながら北側頭上にそびえる蓼科山は雲に隠れて見えず。駐車スペース以外何もないが、遠く南アルプスから八ヶ岳山麓の森、そして八ヶ岳の連なる秀峰と背後に迫る蓼科山。360度、変化に富んだ素晴らしい風景が楽しめる超一級の展望台だ。

展望台から望む、「横岳」。北八ヶ岳の一角を担う名峰。雲に隠れているが、標高は2480mで山頂付近は森林限界を越えるアルペンムード満点の山だ。標高2200mまで北八ヶ岳ロープウェイで登ることができ、山頂駅からわずか1時間で登頂できるため、多くの登山者でにぎわう。

正面には南アルプスの3000m級の山々がそびえる。この日は南アルプスの稜線は雲の覆われてその全容は見えなかったが、それでもその山容は見事。眼下には北八ヶ岳の原生林が広がり、広い森のすそ野がとても気持ちよく思える。

展望台付近の蓼科の自然も美しい

山麓の森の中にぽっかりと現れた池。とても幻想的な雰囲気で、神秘的な池に思える。しかし、この付近は「池の平」と呼ばれる別荘地になっており、この池も人の手が入ったもの。どう見てもそう思えないくらい蓼科の森は深く、自然が豊かだ。

東側に目をやると、八ヶ岳の連なる山並み。手前の北八ヶ岳のなだらかな山々は姿を楽しめるが、3000m近い南八ヶ岳の険しい山々の姿は雲の中だ。残念ながらこちらも雲に隠れていて、名峰が連なる姿は確認できない。それでもその山麓のすそ野の広がりは相当のもので、はるか彼方までなだらかに、深い森が広がっている。

再び振り返る八ヶ岳の裾野。何もない原生林がどこまでも広がるように見える。しかし、この森の中には先ほど走ったビーナスラインが通っており、その脇には別荘地が広がっている。深い森は、この中にある道路や別荘に覆いかぶさり、その姿を見せてくれない。人の営みすら消し去る深すぎる自然。そんな美しい自然と展望を楽しめる「女の神展望台」は、ビーナスラインを走るときはぜひとも立ち寄りたい。

蓼科高原の宿泊情報

蓼科高原にはリゾートホテルや温泉宿があり、高原でのんびりと滞在することができます。中でも温泉三昧でリーズナブルに泊まれる人気の宿が「蓼科グランドホテル滝の湯」です。

女の神展望台

場所: 長野県茅野市北山40
電話: 0266-67-2222
料金: 無料
アクセス: 中央自動車道・諏訪ICから約45分
駐車場: 約10台(無料)

【投稿時最終訪問 2013年9月】

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