秋の甲州街道銀杏並木 【八王子いちょう祭り】

八王子市を走る国道20号線。高尾駅前より西八王子の追分交差点に至るまでの約4.2kmに渡り、長い銀杏並木が続きます。大正天皇の武蔵稜の建造を記念して昭和4年に植樹されたそうです。763本のイチョウの木がずらりと立ち並ぶ様は壮観で、これだけの規模のイチョウ並木は全国的にも珍しいものです。
(訪問日は2018年11月17日・いちょう祭り初日)

JR高尾駅前から続く美しい銀杏並木

JR高尾駅を降りて甲州街道に出ると、見事に色づいたイチョウがずらりと並んでいます。青空もあり、感動するくらいに美しい秋の風景です。この時期に高尾山に登ると、まるで金色の絵筆でなぞったかのように、町の中に美しい金色のラインが描かれているのがわかります。

■紅葉の高尾山から眺める甲州街道の記事はこちら

高尾駅に到着した時刻は朝8時。付近に高い建物がないため、朝日が銀杏並木を美しく照らし、金色に輝かせています。

早朝の高尾周辺の銀杏並木道は車も少なく見応え抜群!

朝の早い時間ということもあり、まだ人も車も少なく、静かな甲州街道のイチョウ並木を散策できます。光量も十分なので、写真撮影にも良いでしょう。

街道沿いの公園で頭上を見上げると金色に輝くイチョウ、突き抜ける青空、そこに真っ白に線を引かれた飛行機雲。秋の美しい風景についつい見入ってしまいます。

朝早いと、真横から射し込む太陽でイチョウが金色に輝きます。頭上から照らされてすべてが金色に輝くイチョウも素敵ですが、スポットライトに照らされたように光と影が入り混じって輝く銀杏の姿も素晴らしいものがあります。

枯れたりした木は随時植樹され、美しい銀杏並木が保たれているそうです。高尾駅付近の八王子のイチョウ並木は、11月中旬が見ごろです。

甲州街道、国道20号線沿い。確かにここに美しく幻想的なイチョウ並木がありました。

高尾警察署前で銀杏並木は緩やかにカーブします。ここからだと歩道からでも奥まで続くイチョウ並木の風景を望めることができます。

毎年11月20日のイチョウの黄葉の見ごろの週末には「八王子いちょう祭り」が開催されます。いちょう祭りは昭和54年から始まった市民によるイベントで毎年開催されています。クラシックカーのパレードやウォークラリーなどの様々なイベントがあり、毎年盛り上がりを見せる秋の八王子の風物詩です。実は訪れた11月17日はいちょう祭りの初日。オッサン一人祭りの中を歩くのも気が引けたので、祭りが始まる朝9時より前の8時からの散策開始です。祭りの準備をする人は大勢いましたが、まだ開始前だと散策している人も少なく、とても静かです。

横断歩道を渡るときにパシャリ。祭りのある日ですが、朝8時台だと車はとても少なく、とっとも静かです。信号が青の間だけ、この美しい風景にうっとり見とれます。

朝のすがすがしい空気が心地よい・・・と言いたいのですが、落ちた銀杏が割れて、ぷ~んという独特の香りが周辺に漂っています。結構地元の方は落ちた銀杏の実を「収穫」していくそうですが、こんなに木の数があると収穫しきれないものがいっぱい割れています。

街道沿いに出店が並ぶ八王子いちょう祭り

いちょう祭りは綾南公園で物産展やイベントが集中的に行われているほか、沿道に設けられた12個所の「関所」でも美味しいお店が出店されています。この関所をめぐるウォークラリーも開催されているので、美しいイチョウ並木の風景と美味しいものを求めながら楽しく散策ができます。

沿道の駐車場、お店や工場の軒先、はたまた一般の民家の庭先にも様々なお店が出店されています。お店の商品を軒先で売り出すのはもちろん、露天商やその民家の人のフリーマーケットのようなお店も。場所によってはテーブルやイスを設置していて、イートインもできるブースもあります。歩いているだけでも美味しそうなものや掘り出し物に出会える祭りです。お祭りが始まると途端に人が増えてきました。歩道は人で埋め尽くされていきます。

高尾から八王子に向かうにつれ銀杏の見頃が遅くなる

ビルの谷間から漏れる光に黄葉したイチョウがまるで巨大な照明のように美しく輝いています。西八王子駅を過ぎて追分交差点まで銀杏並木が続きますが、不思議なことに西八王子駅付近からイチョウはすべて青葉になります。街道を東進するほど銀杏の黄葉は遅くなってくるようです。高尾駅付近のイチョウが落葉しても、今度は銀杏の絨毯が楽しめるので、まだまだ八王子のイチョウ並木は楽しめそうです。

早朝の甲州街道散策に便利な八王子駅前ホテル

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