豊川茜稲荷【伊勢神宮下宮横の神秘的な稲荷神社】

日本を代表する神社といっても過言ではない伊勢神宮。その外宮の広大な境内に隣接して、脇を守るように小さな稲荷神社があります。それが「豊川茜稲荷神社」です。    

伊勢神宮下宮の横に鎮座する幻想的な鳥居参道

伊勢神宮外宮駐車場の出入口から県道32号線を少し東に行くと、神秘的な神社の入口が目につきます。稲荷神社らしく、立ち並ぶたくさんの鳥居。まさに誘いの道で、ついついこの先に進んでしまいます。

幾重にも鳥居が重なる参道はとても神々しく見えます。茜と書いて「あこね」と呼び、周辺の古い地名である赤畝(あかうね)に由来するそうです。境内には豊川茜稲荷神社と天神社(茜牛天神)2社があり、あわせて「茜社」(あこねさん)として親しまれています。

狐の小さな置物がずらりと並ぶ神秘的な豊川茜稲荷 

訪れた時、残念ながら豊川茜稲荷神社の本殿は改装中でした。本来なら、付近にずらりと並ぶ小さな狐の置物が見どころらしいのですが、工事の関係からか一切ありません。しかしながら、伝統的な社殿がどのように修復されていくか、普段は見れない本場伊勢の宮大工の技を見られて良かったです。天神社も同様でした。

とても静かな雰囲気の社務所。境内には豊川茜稲荷神社は商売繁盛を、「牛天神」は菅原道真公に由来し、学業成就に御利益があります。御神体は仮社に鎮座しておられました。

境内から奥に進むと再び鳥居が続いており、伊勢神宮外宮の駐車場に出ました。伊勢神宮から茜社に参拝するには、はこちらの方が参拝しやすいでしょう。なお茜社は、伊勢神宮外宮の宮域内に鎮座しますが、伊勢神宮の所管する神社ではないとのことです。

伊勢神宮外宮の勾玉池を一望できるベストスポット

神社の奥に進むと広い池に出ます。ここは勾玉池と呼ばれる伊勢神宮外宮の外苑に位置する池。菖蒲の名所としても有名ですが、伊勢神宮内から池を一望するには「せんぐう館」という有料施設に入場するのがベストなのですが、茜社からは無料で神々しい池の風景を一望できるのです。

道路側の豊川茜稲荷神社入口から池沿いに歩道が続いています。以前は勾玉池を一周できたそうですが、今は行き止まりです。それでも勾玉池の一番奥まった場所を散策できるのは楽しいです。

茜社は東・南・西の三方を外宮宮域の勾玉池に囲まれています。まさに勾玉のくびれの部分に位置し、池にせり出したような立地なのです。

開放的な勾玉池の中心部と近い、勾玉の先端部分にあたる所は森に覆われた静かです幻想的な場所です。

森の中池に突き出したように見える建物が神社の社務所。とまるで日本庭園のようです。
工事が終わり、ご神体が戻られたら、奉納されたキツネの置物や旗や錦も元に戻るのでしょう。そのころにまた訪れたいと思います。

■伊勢神宮付近の宿一覧

豊川茜稲荷神社

住所: 三重県伊勢市豊川町274
電話: 0596-28-5510
料金: 無料
休み: 無休
営業時間: なし
交通: 近鉄・JR伊勢市駅より徒歩7分
駐車場:なし

【投稿時最終訪問 2017年9月】

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