御殿場高原時之栖 冬のイルミネーション
年の瀬、イルミネーションを楽しみに訪れたのが、御殿場市にあるリゾート施「時之栖」有名な地ビール、「御殿場高原ビール」のレストランや温泉、ホテルがあるリゾート施設に、入園無料のイルミネーションが開催されている。開催期間は10月末から3月中旬。毎年様々なテーマで幻想的なイルミネーションが楽しめる。基本は無料だが、有料エリアは闇夜に高々と噴き上がる壮大な噴水ショーなどさらに美しい光のショーが開催されている。静岡県では最も人を集めるイルミネーションイベントだ。
混雑する点灯前に訪れたい時之栖のイルミネーション
時之栖のイルミネーションイベントは、夕時になると駐車場がとても混み、入場待ちが発生する。そのため、まだ明るいうちに時之栖に到着しておく。イルミネーション会場には大迫力の「ねぶた」が飾られていた。乗馬し、抜刀した源頼朝。今にも動き出しそうな、凄まじい覇気を感じる。イルミネーションオブジェは明るいうちに見ることもでき、光を纏っていなくても、とても見ごたえがある。
訪問した時の時之栖のイルミネーションのテーマは「サプライズパーティ」。なんと、イルミネーションとねぶたの組み合わせ。ねぶた師の第一人者、北村隆氏の作品だそうだ。美しさ、色合い、迫力。何をとっても圧倒され、魅せられる。
イルミネーションの時間を待つ雪だるまのオブジェ。ひな壇のように飾られているので、記念撮影にはもってこい。
さて、まだ太陽は高く、イルミネーションの時間ではない。夜が訪れるまで、地ビールレストランの「グランテーブル」で、美味しいビールと料理で楽しく時間を過ごす。
美味しいビールの後は美しいイルミネーション
ほろ酔い気分でレストランを出ると、景色は変わっていた。斜光が差し込む眩しい園内は光を失い、代わりにまるで宝石箱をひっくり返したかのように、小さく色とりどりの輝きが煌めいていた。さあ、イルミネーションを楽しもう。
美しいオブジェがいっぱい!幻想的な光のトンネル
時之栖のイルミネーションは450mの光のトンネル。こんな大規模なイルミネーションが無料なのはとてもうれしい。どこまでも続いてく光の道には今年の干支の蛇や凧が飾られ、年の瀬・正月の雰囲気の和のイメージも。サラリーマン川柳がぶら下がっていたり、脇道にオブジェがあったり。長い光のトンネルの中は飽きることがない仕掛けがいっぱい。
イルミネーションのトンネルを中頃まで進むと、今年のテーマであるねぶたのエリアにさしかかる。戦国武将や歴史上の有名キャラクターが迫力満点のねぶたで飾られている。まずは恐ろしい般若の面。イルミネーションの中に浮かび上がるその姿は、迫力の怖さを感じながらもとても幻想的。
稀代のねぶた師の作品とあって、その目力は半端ない。まるでその眼力で心をばすんと射抜かれそうだ。キラキラ輝くイルミネーションの壁を背に、ねぶたの大迫力の眼力。非現実的で見たこともない、とても美しい風景だ。
きらめく光のトンネルの両側に、合計20体のねぶたの面がならんでいる。ゆっくりと色を変えていくLEDの最新の煌めきに、躍動あふれるねぶたの伝統の輝き。光に包まれた長い回廊は、古きと新しきが織りなす、幻想的な空間。
ねぶたのひとつひとつの面は全く違い、その表情を見ているだけでも面白い。恐ろしい表情、凛々しい表情。その見事なつくりには何度も足を止めて見入ってしまう。
まるで星空を思わせる美しい色で織り込まれたトンネル。エリアごとに色が変わっていくので、飽きることはない。
子どもには少し怖く見えるねぶただが、先に進むとサンタさんもいる。スヌーピーやクマやペンギンなど、いろんな愛らしいキャラクターが待っている。サンタやスヌーピーのまわりには、子供たちがいっぱい集まっている。
煌くイルミネーションに飾られた鈴のオブジェ。一眼レフを持った人を見ていると、イルミネーションをぼかすようにして、いろんなオブジェを撮影していた。イルミネーションは明るいので、三脚なしでも十分に写る。絶好の写真撮影の場所でもある。
有料エリアでは大迫力の噴水イルミネーション!
まるで教会のウェディングベルのようなオブジェ。ここは記念写真を撮る人で賑わっている。
この先もまだイルミネーションは続くが、有料施設となる。「ヴェルサイユの光」という、LEDを300万球も使った噴水ショーがある。ディズニーランドの夜のパレードを手掛けたアーティストが参画しており、フランスのヴェルサイユ宮殿で開催されている噴水ショーを再現したそうだ。最高到達70mの大噴水のイルミネーションショー。これは迫力がある。離れたイルミネーショントンネルの切れ間からも、夜空に高々と吹き上がる輝く噴水が見てとれた。
が、高い。大人1000円の入場料がかかる。これはパス。無料エリアだけでも十分満足だ。
美味しい地ビールレストランで美酒に酔い、美しい光のイルミネーションで雰囲気に酔う。多くの人の技と英知が織り込まれた素敵な場所だった。
時之栖
場所: 静岡県御殿場市神山719
電話: 0550-87-3700
期間; 毎年10月末~翌年3月中旬
時間: 16:30~22:00(時期により変更)
交通: 東名高速道路・裾野ICより車で約5分
料金: 無料(一部有料エリア)
駐車場: 2400台(無料)
【投稿時最終訪問 2012年12月】