冬の中島公園

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東京以北の最大の繁華街、北海道は札幌市のすすきの。その巨大な繁華街に隣接して、静かな公園があります。それが「中島公園」です。町の中心に突如として現れる緑と水の美しい公園で市民の憩いの場所です。冬場はさすがに一面の雪で覆われますが、それでも市民の憩いの場所であることには変わりはなし。真冬の雪の中を散策する人はもちろん、犬の散歩はもちろんジョギング、さらにはスキーをする人など、雪国の公園は冬でも賑わっています。中島公園の散策は、雪に覆われた冬でもとても楽しいのです。

一面の雪原に見える場所は、中島公園のシンボルでもある「菖蒲池」。無雪期にはボートを浮かべて多くの人が楽しむ池も、冬には凍てつき、雪が一面に積もっています。林立するビルの合間にこれだけ広い池があるのも珍しいですが、冬場はビルの間の広い雪原になり、とっても不思議な空間になります。

公園内のメインストリートは除雪されており、比較的歩きやすくなっています。犬の散歩はもちろん、ジョギングにいそしむ人も少なくありません。散策をする人が冬にも関わらず、とても多いのです。地下鉄の駅にも隣接しているので、この公園を抜けて通勤する人の姿も多くみられます。

春には一面の花に覆われる藤棚も、冬場は真っ白。まだまだ遠い春に思いを寄せながら、しばれる真っ白な世界の散策も楽しいです。

除雪されて歩きやすくなった道には、休日には家族連れの方が散策をしています。そりをもって思い思いの場所で遊んだりしていて、雪国の公園の冬の楽しみ方ですね。雪のない国で住んでいる私にとっては、そりで子供と買い物袋を引いて買い物に行く北海道の冬はとても新鮮に感じられます。また、中島公園から歩いて5分以内のところに有名な札幌ラーメン店が2店もあります。
東側、道路を渡ってすぐの所には、カップラーメンにもなっている人気店「狼スープ」
西側、路面電車「中島公園駅通」の斜め向かいの場所には札幌一と噂されるドロドロコッテリの味噌ラーメンが楽しめる「潤焚」。寒い中、アツアツの札幌ラーメンをランチで食べて温まるのもアリです!

除雪された道から一歩外れると、そこはパウダースノーの世界。高層ビルの真下にこんなふかふかの雪原が広がっているのは雪国札幌とはいえ、中島公園以外ではないのではないでしょうか。スノーシューでこの雪原を歩くのも楽しそうです。所々、獣道のように猛者がつけた足跡があるので、それをたどってみるのも面白いかもしれません。

公園内を流れる小川も真っ白な雪に覆われています。ビルが林立する山々から流れ出した冬の小川のようにも見えます。公園内の散策とはいえ、こういう自然が雪に隠れているので、気を付けないといけないですね。

再び菖蒲池の湖畔に。凍結した水面が朝日に輝き、とても幻想的に見えます。冬の中島公園はしずかですが、朝の時間はさらに静か。景色も幻想的です。菖蒲池の東側、札幌パークホテル付近からは、札幌のシンボル藻岩山を菖蒲池越しに見ることもできます。

雪が積もると公園内はスノーフィールド。縦横無尽にスノーシューで歩く楽しみも。ビルに囲まれながら、さながら冬山登山の様相。大阪や東京では、まず味わえない雪国札幌の都会のアクティビティです。

公園内には、歩くスキーのコースも整備されています。コースはしっかりとスノーモービルを使って整備されていて、全長1kmで平坦なコース。中島体育センターでは歩くスキーの無料レンタルがおこなわれています。
(例年1月4日~3月4日まで)
スキー板とストックはもちろん、ブーツまで貸し出ししてくれるので、手ぶらでクロスカントリースキーを楽しむことができます。

雪に埋もれた「札幌市天文台」。真冬の時期でも通常通り営業しています。開設された1958年当時は札幌の都市の規模もまだ小さく、ここからでも十分星空を観察できたそうです。現在では、新日本三大夜景に選ばれた大都市札幌の中心街に位置しているこの場所では、星空の観察はままならないそうです。現在では、月食などの天文ショーや太陽の観察を行っており、日中に訪問すれば巨大な望遠鏡で太陽の姿をのぞくことができます。

雪と青空の色をまとった鮮やかな洋館が目につきます。これは「豊平館」という、明治時代の高級ホテル。北海道視察のための明治天皇や皇太子、そのた要人が宿泊した歴史的建造物です。冬場でも公開がされているので、北海道の開拓の歴史が刻まれた歴史的な建物をしっかりと見学しておきたいですね。
冬も楽しい中島公園。札幌駅からも地下鉄でたった3駅で、下車したら目の前。是非とも散策したい札幌の名所です。


【札幌の宿泊情報】
札幌市内にはたくさんの見どころがあります。また、札幌ラーメンや新鮮な海鮮など、北海道ならではのお店が目白押しです。札幌市内ではシティホテルに宿泊がオススメ。夕食はすすきのの美味しいお店に訪問して、藻岩山展望台からの夜景など、夜の札幌ライフを楽しむのも旅の醍醐味です。

【じゃらん】札幌中心・ススキノのホテル情報

【中島公園】
住所: 札幌市中央区中島公園1
電話: 011-511-3924
料金: 300円(中学生以上)
期間: 通年
営業時間: 24時間開放
休み: 無休
交通: 地下鉄南北線「中島公園駅」下車すぐ
   札幌市電「中島公園通」下車徒歩2分
駐車場:なし

【投稿時最終訪問 2018年3月】

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