川越・蔵造りの街並み【静かな早朝散策】

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江戸時代に城下町として栄えた都市である川越。「小江戸」(こえど)の名のとおり、今も城跡や神社、歴史的建造物が多く残り、関東地方屈指の文化財を保有する町です。江戸の北の守りとして重要視された城下町で、古い町並みが並ぶ川越は多くの観光客で賑わいます。歴史的な建物が並ぶ通りの風景を静かに楽しみたいなら早朝がもってこい。朝早くても明るい6~7月には早朝歴史散策には最適の季節です。

ロケ御用達の大正浪漫通り

本川越駅・川越駅から徒歩で川越観光の中心地である蔵造りの町並みに向かうならぜひ歩きたいのが、川越駅前から北上する「クレアモール」という商店街。長い地元商店街が観光エリアに近づくと、突然町並みが一気に変わり「大正浪漫夢通り」となります。御影石の歩道が続き、電線がない通りに土蔵造りや重厚な洋風建築の建物が建ち並び、レトロな雰囲気がたっぷり味わえる場所です。

日中には様々なお店が開店し、観光客で賑わう大正浪漫夢通りも、早朝はとても静かで、歴史ある町並みの雰囲気をより濃厚に感じられます。ロケにも使われる大正時代を思わせる町並みで、早朝はショッピングこそできませんが、まるでタイムスリップしたかのようなレトロな空間を独り占めです。

大正浪漫夢通りにも明治・大正時代の洋風建築の中に多くの蔵造りの建物があります。まさに日本が開国して西洋化していく風景や時代流れを感じられる場所なのです。

誰もいない朝の蔵造りの街並み

大正浪漫通りを抜けると観光の中心、蔵造りの町並みに到着です。交通量の多い県道沿いに多くの蔵造りの建物が軒を連ねています。多くの歴史的建造物は店舗として営業しており、日中は観光客や車の往来で埋め尽くされる通りも、朝7時だと、とても静かで町並みの美しさが際立ちます。

途中、遠くからでも一際目立つ立つ洋風の巨大な建物があります。これは現役の埼玉りそな銀行川越支店。大正7年に旧国立八十五銀行本店として建てられ、国の登録有形文化財の指定を受けています。日本に現存する鉄筋コンクリート造りの建物では初期のものになり、その重厚で歴史を感じる外観は見ごたえがあります。川越は江戸時代より商業が盛んでとても栄えており、サツマイモが当時より名産物として盛んにおこなわれていました。そのためこの建物は埼玉県ではじめて設立された銀行なのです。

蔵造りの街並みですが、石造りの重厚な洋風建築も多数見ることができます。和洋折衷の古い町並みがレトロ感をぐっと高めてくれています。

大通りだけでなく、小路にも蔵造りの建物や洋館が点在し、レトロ感がたっぷり。石畳のような道がとても雰囲気を醸し出しています。

ほとんど車の通らない蔵造りの町並みの大通りは快適な散策。朝の静かな空気と柔らかな日射しの中、時が止まったままのような世界を満喫します。

店も施設も営業していない早朝は、人の流れや物欲に邪魔される事なく、その素晴らしい町並みを堪能することができます。

営業前の鐘つき通りはまるでタイムスリップ

大通の東側に伸びる、多くのお店が並び日中には人があふれる「鐘つき通り」は早朝にはとても静か。日中の雑踏の中では感じることのできない、時代劇のセットに迷い込んでしまったかの美しい町並みです。

日中は多くの観光客で通りが埋め尽くされる鐘つき通りも朝の散策ならあっという間に通りすぎてしまいます。奥には通りの名前の元であり、川越のシンボルである「時の鐘」の姿が見えています。

今も時を鳴らし続ける川越のシンボル「時の鐘」

蔵造りの街並みを代表する観光名所で、川越のシンボルとなっている「時の鐘」は、三層構造の塔で、高さは16メートル。古くより決まった時間に鐘をついて時を知らせていました。現在でも1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)川越の城下町に美しい鐘の音で時を知らせており、その音は「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

江戸時代初期に川越藩主により作られたとされる時の鐘。何度も火災により焼失しましたが、その都度再建されてきました。特に明治時代の川越大火の直後には、地元の方の尽力で家屋より真っ先に再建されたほど、地域に根付いた大切な施設だったのです。

時の鐘には登る事はできませんが、下から見上げる事ができます。さらにその奥には神社があり、参拝することができます。

時の鐘ををくぐると薬師神社の境内になっています。もともとは「瑞光山醫王院常蓮寺」というお寺だったそうですが、明治時代に神社になったそうです。特に眼病に対してご利益があるとされるありがたい神社です。

静かな蔵造りの街並みの朝の散策

再び大通りに戻ります。時の鐘の静かな姿を見てもなお、朝が早いと観光客は勿論、まだ車すら通っていません。とても静かな川越の街並みです。

「川越市蔵作り資料館」や多くのお店が並ぶ一角。昼間の賑わいが嘘のように静かで、時が止まったかのような別世界となっています。付近一帯の電線は埋設されており、古い町並みの雰囲気をさらに高めてくれています。付近に高い建物がなく、蔵造の街並みは空が抜けて見え、朝の雰囲気と伴い開放感をとても感じます。

大通から西側へと向かいます。小径にぞいには雰囲気のある飲食店が点在しています。石畳の道に水路があったりと、散策するだけでも良い雰囲気が感じられます。

町の中にある「養寿院」というお寺。1224年に開かれたという古刹です。多くの史跡が残る川越の散策もとても趣があります。

昭和レトロな駄菓子屋横丁

蔵造りの街並みエリアの北西部に「駄菓子屋横丁」があります。かつてこの付近で数軒の菓子屋がありましたが、関東大震災で被害を受けた東京にかわり駄菓子を製造するようになり、最盛期は70軒もの駄菓子屋が軒を連ねたそうです。当時の雰囲気を色濃く残したエリアです。

駄菓子屋横丁では現在は10数軒の駄菓子店が残るだけですが、レトロな雰囲気の中で様々な駄菓子が販売されており、とても人気があるエリアです。当然、早朝はどのお店も営業していませんが、昭和初期のレトロさを色濃く感じることができます。
誰もいない早朝の川越の街並みの散策を楽しんだ後は、やはりいろいろなお店を眺めてから帰りたいですね。この後、「川越氷川神社」まで足を伸ばし、朝9時から「川越本丸御殿」を見学するのはいかがでしょうか。静かな氷川神社はとても神秘的で、オープン同時の川越御殿も静かに見学ができます。そして蔵造の街並みに戻ってきたころには、いろいろなお店がオープンしており、ショッピングも楽しむことができます。

川越・時の鐘

場所: 埼玉県川越市幸町15-7
電話: なし
営業時間: なし
休業日: 無休
交通: 西武鉄道本川越駅より徒歩約20分
   JR・東武川越駅より徒歩約30分
料金: 無料
駐車場: なし

【投稿時最終訪問 2017年7月】


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