中村うどん【手打ちにこだわった人気の讃岐うどん店】

ネギを裏の畑から客に取ってこさせて自分で刻ませる。映画「UDON」でも紹介された、その讃岐うどん特有の「超ディープ」さと、伝統の味で長蛇の列ができる、ご存じ「なかむらうどん」。同じ丸亀市内にその姉妹店である「中村うどん」がある。実際に、「なかむらうどん」の店主の弟さんのお店だそうだ。
映画「UDON」に出た、旧飯山町にあるのは「なかむらうどん」今回この記事で紹介する丸亀市土器町の姉妹店が「中村うどん」と区別されるのが一般的。
この「中村うどん」は、「なかむらうどん」とは違い、町の中にあり、ビルの1階に店を構える。田園地帯の中に、小さな小屋で営む「中村うどん」とは全く雰囲気が違う。さぬきうどんの有名店としては、とてもきれいな店舗。外観では、都会などにあるチェーン店のようなうどん屋のつくりだ。片側2車線の広い道路に面し、イエローハットやローソンなども隣接する商業地帯の中にある。有名うどん店としては異例の立地だが、人気店としてのバロメーターである行列はしっかりとできている。駐車場はそれほどないのにもかかわらず、いつ行っても店の前には人の列!よく通る場所にあるので、何度も行こうとしたのにもかかわらず、いつも無念の撤退。今回は絶対にここで食べるという強い意志を持ってやってきた。
まずは駐車場車を入れる順番待ち。そして、行列に並んで、店に入る順番待ち。待つのはつらいが、この先に美味しいうどんがあると思うと、不思議と気持ちは楽になる。

手打ちへのこだわりが中村うどんの人気の秘密

やっと店内に入る事が出来た。店に入ると、真正面で大将がうどんを打っている。「中村うどん」のこだわりは「すべて手作業」実は、讃岐うどんは手打ちではあるが、すべての作業が手作業で行われているのではない。製麺機などの導入をしている店が大半で、すべて手作業という店は数限られているそうだ。そんな中、父母から受け継いだうどんは「親の遺産」であり「香川の伝統的食文化」でもあると語る店主。その遺産と文化を受け継いでいくためあえて「すべて手作業」にこだわっているそうだ。そのこだわりが集約されたのが、店を入ってすぐに見れる、ご主人の「手作業」である。この手作業を見ているだけでも、時間は楽しく過ぎていく。

店内の様子。前述したが、讃岐うどんの有名店としては、今まで訪れた中ではきれいな店構えで、「違和感」の無い店。それでも、うどんが茹であがるとお店の人から呼ばれ、うどんを取りに行くセルフスタイル。

とにかく美味しい!中村うどんの絶品釜玉!

オーダーしたのは、やはり看板メニューの「釜玉うどん」(小・250円)あつあつの釜からあげたばかりのうどんに卵をからませると、あっというまに半熟状態に。そして、すべて手作業にこだわった麺はとても美しくツヤがあり、見た目の美味しさを強烈に感じさせる。ここに醤油か特性のダシをかけていただくのだが、特性ダシはやや辛めなので注意が必要。釜玉の食べ方としては、ダシやしょう油はかけすぎず、少しずつ後から足して、食べながら自分好みの味に整えていくのが良い。
さて、お待ちかねの一口。うん、やっぱりうまい。とにかく麺がツルツルで舌触りが最高。釜あげの麺は水でしめないので、コシがあまり出ないはずなのに、コシもしっかり感じられるこの釜玉うどん。アツアツ、ハフハフと頂く中村の釜玉はやはりこだわりの塊。とてもおいしかった。
このこだわりの麺、今度はまた違う食べ方で食べてみたくなる、そんなお店だった。

讃岐うどんめぐりの観光と宿泊情報

讃岐うどんめぐりで温泉を楽しみたいならオススメの宿泊地は「こんぴら温泉」です。金毘羅山の山麓に多くの温泉宿が軒を連ねており、付近は讃岐うどんの名店が集まる地域。うどんでお腹を膨らませたら、ゆっくり温泉と金刀比羅宮への参拝をするのも良いですね。

【琴平・善通寺の宿一覧】

中村うどん

住所: 丸亀市土器町東9-283
電話: 0877-21-6477
営業時間 10:00~14:00(麺がなくなり次第閉店)
定休日: 金曜日
駐車場: 約5台
席数: 約30席
形態: 後払いセルフ
交通: JR丸亀駅より車で5分
メニュー: 釜玉 大350円 小250円
     しょうゆ 大300円 小200円
     かけ 大300円 小200円
     あつあつ・あつひや 大300円 小200円
     ひやあつ・ひやひや 大300円 小200円
     湯だめ 大300円 小200円

【投稿時最終訪問 2010年2月】

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