道の駅風早里海水浴場【子連れにもベストのビーチ】
小さな子供を海遊びさせるには、比較的浅くて砂がきれい、そしていろいろ施設が充実しているビーチがやっぱりベスト。そんな条件にぴったり当てはまるのが、愛媛県松山市の道の駅「風早里」(ふわり)だ。
道の駅では海産物を中心とした美味しい物産が販売され、道路を挟んで向かい側がビーチになっている。ビーチには心地よいオーシャンビューのレストランがあり、無料のシャワー施設充実していて、海遊びにはもってこいの場所だ。
道の駅目の前の便利で綺麗な海水浴場
やってきたのは道の駅「風早里」。道の駅の前に、立派な海水浴場がある。市の中心部から車で30分も走れば、こんな美しい海に来れるのは、松山の良いところだ。
瀬戸内海はとにかく波が穏やかで、この日はさらにベタなぎ。船が沖合を通らなければ波は全く立たない。小さな子供を連れて遊ぶにはもってこいの場所だ。まだ泳ぐには少し早いが、それでも梅雨の中休み、多くの人が一足早い夏を楽しんでいる。
幼児の海遊びにはもってこいのビーチ
渚に近づく。ベタなぎの上に、ちょうど干潮。ここの海水浴場は潮が引くと、潮干狩りができそうなくらい遠浅になる。去年、道の駅ふたみシーサイド公園で海水浴デビューをした娘。その時は砂の上を歩くのも嫌がったのに、今年は自らサンダルを脱ぎ捨て、裸足で砂浜を駆けていく。子どもの1年の成長は、目に見えるほど大きい。
遠浅の海。防波堤まで泳がずに水の中を歩いて行けるくらいの浅さだ。まるで大きな水たまりを歩くように水の中に入っていく。
水はまだ冷たい。おそらく近くに川があるのだろう。砂浜から水が滾々と湧き出し、海の中に流れ出している。
最近では幼稚園でプール遊びを楽しむようになった娘。さっそく海辺で遊び始める。
「おさかなさん~」
娘が砂浜に小さな魚を見つけた。おそらく潮の引きに取り残されてしまったのだろう。何匹かはもうお亡くなりになっていたが、生きている魚を救出することにした。
バケツの中に入れると、元気よく魚は泳ぎだした。それを不思議そうに観察する娘。プールとは違い、海は命の源。多くの生き物と触れ合うことができる。そういった意味で、海遊びは子供にとっても楽しいだろう。これだけ多くの命を育むきれいな海が近くにあるという事は、とてもありがたいことだ。バケツの魚は娘と一緒に海に帰してあげた。
「これ、なんだ~?」
娘が海の中に不思議な物体を見つけた。
なつかしい。名前は忘れたが、よく子供の頃、海に行ってこれで遊んでいた。砂の中に根を張るようにして、波にゆらりゆらりとしている。ぷよぷよしていて、クラゲのよう。
子どもの頃はこれを引きちぎって、友達にぶつけたり、海パンの中に押し込んだり・・・動物愛護団体に抗議されそうなくらいな所業をしていたものだ。で、これは動物なのかな??
少しずつ水の中に入って遊びだす娘。ズボンが濡れても、楽しく遊んでいる。
すると、同じくらいの子供がパンツ一丁でお父さんともっと深い所で遊んでいるのを見て、娘ももっと海の中に行きたいという。おおお、去年は海に入っただけで泣いていたのに、今年は自ら海に入ると言うか。泳ぐ予定はなかったが、ここは海に一緒に入ろう。着替えはあるので、さっそく一緒に沖へと向かう。
しかし、海岸から離れてもなかなか深くならない。それでも水温はどんどん下がっていく。足をつけているだけでも結構ひんやりする。とは言え腰まわりまで水に浸かっている娘も結構冷たいのでは・・・と、思ったら鼻水を垂らしながらブルブル震えていた。
今回はここで断念。今度、もう少し暑くなったらもう一度来よう。今度はお父さんも水着で。一緒にガンガンに遊ぼう。
風早里の海水浴場には無料のシャワーと更衣室がある。綺麗だが、施設は大きくない。ただ、小さな子供なら、シャワーの前の足洗い場で体を洗い、着替えさせられる。足洗い場の水道から出る水は、空気の泡を入れて柔らかくなっていて、優しく洗うことができる。
沈む夕日が美しすぎる風早里のビーチ
少しずつ日は傾き、再び潮が満ちてくる。砂浜に小学生が作っていた見事なオブジェは斜光の中で、モンサンミッシェルを思わせる風景と化していく。
穏やかな瀬戸内海の夕日。渚の音は聞こえず、風の音も聞こえない。ただ、静か。遠くの船のエンジン音だけが、静寂の中心地よく響いている。1日の終わるりに感じる夏のはじまりだった。
風早里に近い子連れで便利なホテル
風早長浜海岸
場所: 愛媛県松山市大浦119
電話: 089-948-6710
期間: 7月上旬~8月下旬
交通: 松山自動車道・松山ICから車で30分
シャワー: あり・無料
更衣室: あり・無料
ロッカー:あり
トイレ: あり
売店: あり (道の駅9:00~18:00)
駐車場: あり(道の駅を利用200台)
【投稿時最終訪問 2012年8月】