高尾山6号路【滝や沢沿いの涼しいコース】

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「 高尾山」は世界で最も多くの登山者数を誇る山。都心からのアクセスも良く、599mというそう高くない標高ながらも豊かな自然と宗教文化が残る美しい山域です。登山ルートも複数あり、初心者向けの1号路以外にオススメしたいのが、夏には涼しく、少し本格的な山歩きを楽しめる6号路です。

高尾山口駅から6号路へ

6号路は高尾山ケーブルカーの清滝駅向かって左側へ舗装された車道を清滝川沿いに進みます。途中、右手には登っていくケーブルカーを見ることができます。ちなみに写真右側に登っていく道が、高尾山のメイン登山ルートである1号路です。

6号路は川や沢沿い沿いを登るルートで途中には滝や小川のような道を歩きます。夏にはマイナスイオンたっぷりの涼しいコースですが、足場は悪くトイレや売店は頂上までないので、ある程度の準備と装備が必要です。ルートも長くなるので、初心者は1号路からの登山がオススメです。なお、ゴールデンウィークや夏休み、紅葉の繁忙期には6号路には規制がかかり、登りの一方通行となります。

ケーブルカーが登っていく姿を眺められる軌道沿いの舗装道路を少し行くと分岐点。橋の手前で左側の山道に入ります。

清滝川沿いを進むマイナスイオンたっぷりな道 

清滝川沿いに山道は進みますが、最初はアップダウンの少ない、広くて歩きやすい道です。

清滝川の対岸には「岩屋大師」があります。山肌に2つの岩屋の穴が開いている神秘的な場所です。言い伝えでは、高尾山に参拝のために訪れていた弘法大師が、ここで嵐にうたれて難儀していた親子のために祈るとこの洞窟が姿を現して、親子を救ったそうです。

岩屋大師の先には「 琵琶滝」があります。ここは高尾山の信徒さんの滝行の場となっています。谷間に涼しげな滝の音が響く癒やしのスポットでもあります。

滝の横に建てられたお堂の後ろには2号路、1号路へ向かう登山道があります。結構な急坂で高尾山では険しい部類に入る道。信徒さんが参拝するときに、ここで「 六根清浄」と唱えながら歩いて行きます。

登山道は滝を越えて清滝川沿いに続きます。行場の滝の上部に入ったり、行場が見られないようにフェンスがつけられており、落石防止のためにトタン屋根がついていたりします。

琵琶滝を越えた清滝川沿いの道は大木が木立のように立ち並ぶ神秘的な雰囲気。踏み固められてとても歩きやすい道。高尾山の深い自然と歴史を感じられます。所々、木の根が露出しているところもあり、京都の鞍馬山を思わせる風景も。また、沢に下りられるの休憩ポイントもあり、子連れならちょっとした川遊びが楽しめます。

沢の中を進む6号路のワイルドな道

大山橋で清滝川を渡ると、ここから6号路の核心部。標高を稼ぐ登りとなります。

道はやがて沢の中を直進して、水が流れる浅い沢の中を歩くエリアとなります。高尾山の登山道でも最もワイルドさを誇るエリアで、木道などは皆無で踏み石があるだけ。ゴアテックスなどの防水された登山靴なら気にせず水の中でもどんどん登っていけます。スニーカーなとの防水がない靴だと浸水したり設置された飛び石の上を歩かないといけないので少し大変な道のりになります。

やがて道は森の中を進むと階段の道になります。木漏れ日の森を先に進めば、目指すべき頂上はもうすぐです。ここは2021年にリニューアルされて、さらに歩きやすくなっています。

高尾山頂上と富士山の展望

森を抜けると高尾山頂上です。頂上は広場になっており、茶屋もあって様々なルートで登ってきた登山客でとても賑わいます。頂上の碑も普段なら記念写真を撮る人で行列ができます。

高尾山からの西側の展望は富士山のベストビュースポット。高尾山口駅から登り始めて、はじめて富士山の展望を見られるのは高尾山の頂上なのです。この日は残念ながら雲に覆われて富士山は見えませんでしたが、天気が良ければ美しい富士山の姿が見えます。

晴れた日の富士山の展望。特に秋から冬にかけては真っ白になった富士山が美しく見えます。

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