グランドプリンスホテル広島【赤ちゃん連れで宿泊】
まどハイハイしかできない娘を連れての広島旅行。訪問したい宮島に近くて、小さな赤ちゃん連れでも泊まれる宿は無いかと、いろいろと事前にネットで探す。
さすがに宮島の中の宿はお高くて予算オーバー。広島市内のシティホテルだと、値段はそこそこだが、ツインのベッドだと赤ちゃんが転げ落ちそう。
そう思っていると、「早割」でかなりお得。相当大きなダブルベッド、そして宮島への船が寄港するというホテルを見つけた。それが「グランドプリンスホテル広島」だ。食事は外のファミレスで済ませてから、チェックインに向かった。
幻想的な雰囲気のロビーにうっとり
ホテルのエントランスに入ってびっくり。吹き抜けの広いロビーには美し噴水がある。照明に照らされたその風景はとても幻想的。
噴水の中にはバージンロードがあり、ここで結婚式があげられるようになっている。美しく幻想的な場所で、宿泊客に祝福された挙式は、とても印象的なものになるのだろう。夜なので噴水は上がっていなかったが、逆にそれが鏡のような水面を作り出し、さらにこの空間をいっそう神秘的に感じさせてくれた。
ちょうどチェックインが混み合っていて、ベルボーイが荷物を運んでくれるまで待たないといけなかった。しかし、普段なら早くしてほしい時間も、ここではこの幻想的な風景を楽しめる時間。ついつい写真を撮ったり、いろいろと眺めたりして楽しんでしまう。
「荷物を運ぶ準備が出来ました」と呼ばれた時は、もう少しゆっくりしてくれてもいいのにさえ思ってしまった。ちなみにこのロビーの奥には、土産物屋を兼ねたコンビニがある。
クラブアーバンベイフロアで贅沢な滞在を楽しむ
今回宿泊した部屋。「クラブアーバンベイフロア ダブルルームA」(26㎡)
このホテルのダブルやツインの部屋のグレードの中では相当にいい方だ。実はチェックイン時にフロントで、客室の振り分けの都合上、グレードの高い部屋を追加料金なしで今回は使っていただけると説明を受けていた。通常なら今回支払った料金の2倍以上する部屋。これは相当にラッキーだ。
広島プリンスホテルは階層によって部屋のグレード分けがされている。
18~19Fが「プリンスクラブフロア」
16~17Fが「クラブアーバンベイフロア」
10~15Fが「スーペリアルフロア」
4~9Fが 「スタンダードフロア」
この部屋は16階。
正規料金で泊まれば、ウェルカムドリンクなど、いろいろとこのフロア専用のサービスがあるが、それらは当然なし。それでも広くてスタイリッシュな部屋に滞在できるのは、とっても気持ちがいい。
とっても広いサイズのベッド。これなら赤ちゃんを真ん中に挟んでも、気持ちよく眠れそうだ。
さっそく娘をベッドに乗せると、その心地よさがわかったのか、大喜び。さっそくわがもの顔で最も心地の良い空間を独占。しかし、ちょっと目を離した瞬間に、心配していた墜落を早々にやらかす。だが、フロアの絨毯がとてもフワフワしていて、頭から落ちたのに怪我も何もなし。
気持ちの良いベッドのおかげで、娘も早々に眠りについてくれた。おかげで大人もゆっくりと眠りを楽しみ、心地の良い朝が訪れた。
この広島プリンスホテルの建物は三角形の形をしている。その為、部屋から見れる風景も、海側・山側・街側の3通りある。この部屋は「街側」で、広島の街の景色とマリーナが手に取るように見える。夜は夜景がとてもきれいで、ライトアップされた高速道路の橋がとてもきれいだった。とにかく広い窓で、部屋にいながら映画館のようなスクリーンで、広島の街の風景が一望できるのは、とても素晴らしかった。
瀬戸内海を見渡す落ち着いた温泉が心地よい
さて、このグランドプリンスホテル広島のもうひとつの目玉は「温泉」
展望露天風呂が自慢の「瀬戸の湯」
この温泉は宿泊者専用で外来入浴はできない。なおかつ、宿泊者が入ろうとしても大人2000円、子供1000円と高額の入浴料が必要。随分と贅沢な温泉だが、今回の早割プランには、この温泉が宿泊中は入りたい放題の特典付きだ。さっそくゆっくりと浸かる。
夜にも温泉は入ったが、さすがに高額の入浴料が別途必要なだけあって、「只今混雑中」という案内の割にはそんなに人は入っていなかった。朝一番の6時に訪れてみると、誰も入っていない。贅沢な温泉を貸切状態というさらなる贅沢を楽しんだ。ただし、4歳以下は入浴禁止。残念ながら娘は部屋でお留守番。
内湯。浴室内部の照明は暗く、スポットライトで何箇所かを照らし出している。立ち上る湯気が幻想的で、とてもムーディーな雰囲気を演出している。それはまるで、劇場で見る、舞台演出のようでもあった。内湯からも、大きな窓の外に島々が浮かぶ瀬戸内海の風景を楽しむ事が出来る。
自慢の展望露天風呂。残念ながらこの日は大雨で、気持ちの良い瀬戸内海の風景は随分とかすんでしまっている。
温泉の泉質としては、ナトリウム-カルシウム塩化物泉。要するに潮湯。さすがに海のすぐそばの温泉。しかしこの温泉、塩分はかなり強烈だ。舐めると濃縮した塩のようにとてもしょっぱく、ひげそりのあとなどがとてもヒリヒリする。風呂あがり後も、海水浴の後のように、ややベタつく感じがあるが、保温・保湿効果はとてもありそうだ。まさに、この瀬戸内海を温めて、そのまま入っているかのような気がする温泉だった。
浴室にはジャグジーとサウナもある。ジャクジーは浴槽の中からライトアップされていて、なかなか幻想的な雰囲気の中、体をリラックスできる。夜に入れば、薄暗い空間でスポットライトに照らされ、瞑想でもしたくなる気分になる。
洗い場も多く、15か所ほどあるだろうか。「只今混雑しています」と案内板が浴室入口に出されていたが、体を洗う順番を待つような事は無かった。どちらかというと、日帰り入浴施設の混雑などとは程遠い、とても人がすいている混雑状態だった。
瀬戸内海を眺めながら頂ける充実の朝食
さて、朝風呂を楽しんだら朝食。ホテル1階にある「ブッフェレストラン ポルト」で朝食バイキング。広々とした店内で、一面ガラス張りの解放感ある空間。天気の良い日だったらとても気持ちいいが、この日は残念ながら「大雨」・・・
朝食バイキングはとても充実していた。随分とメタボな品ぞろえを朝から揃えてしまう。特に、パンケーキやオムレツはコックが専用のブースで焼きたての物を出してくれる。まだ離乳食中の娘もパンケーキやバナナなど、いくつか食べられるものがあったのは嬉しかった。
広島プリンスホテルの全景。下にある長細い建物もホテルの一部で、ボーリング場やゲームセンター、ショッピングセンターや飲食店が入っている。
海と小さな山に囲まれ、広島の市街地から隔離された場所にあるホテル。市内へのアクセスも便利なうえに、ロケーションとしても申し分ない。また、広島に来る時は泊まってみたいと思うホテルだった。
さて、肝心の宮島は大雨のために中止。雨でも楽しめる、呉にある「大和ミュージアム」に予定を変更した。ちなみにプリンスホテルから宮島までは高速船で25分。料金は片道1800円。往復大人2名なら7200円。楽チンなのはいいが、ちょっと高いかもしれない・・・
グランドプリンスホテル広島
住所: 広島県広島市南区元宇品町23-1
電話: 082-256-1111
駐車場: 1泊500円 (450台)
交通: 広島高速2号線宇品出口より約5分
【投稿時最終訪問 2010年5月】