与島パーキングエリア【瀬戸大橋の途中の絶景スポット】

高速道路で移動していると、サービスエリアやパーキングエリアが一昔前と比べると随分魅力が増してきていることに気付く。旅の休憩地だけではなく、立ち寄る事が目的地にできるような充実した場所も多くなってきた。そんな中、以前より、その特異かつ稀有なロケーションで、旅人に人気のパーキングエリアがある。それが瀬戸大橋の途中にある「与島パーキングエリア」だ。

瀬戸大橋の途中から島に降りられるパーキングエリア

与島パーキングエリアは、瀬戸大橋の橋脚が建つ「与島」にある。瀬戸大橋の途中、信号機のついた入口があり、ここからスロープで一気に橋を下る。ここではUターンもできるので、このパーキングエリアを目的地に訪れる事も可能だ。
パーキングエリア扱いであるが、その広さと施設の大きさは、サービスエリアにも匹敵するくらい。施設は、昔ながらの売店とレストランだが、なんといっても建物の屋上にある展望台が秀逸。
今まで走ってきた瀬戸大橋を、すぐ間近から望むことができる。浮かぶ島々を渡り、瀬戸内の海を越えてはるかかなた、讃岐富士が鎮座する四国本土まで橋は続いている。延々と続く、長い長い橋の風景。日本でもここ以外ではまず見られない、見事な風景だ。この風景を見るだけでも、この橋から降りる価値は十分にある。

与島展望台からは360°瀬戸内海の絶景!

もちろん瀬戸大橋だけでなく、与島展望台から望む瀬戸内海の風景も絶景。穏やかな海には無数の島々が静かに浮くように身を寄せ合う。そして、その身を寄せ合う島々の間を、見事な動きで、多くの船がすり抜けいていく。この無数の島影と、船の多さが織りなす風景は、瀬戸内海独特のものといえる。

ここに立って改めて気づくが、今まで走っていた瀬戸大橋の下段にはJRの列車が走っている。列車が瀬戸内海を越えていく姿は、他に四国に架かる「しまなみ海道」、「大鳴門橋」にはない、この瀬戸大橋だけの風景。運が良ければ、「アンパンマン列車」も見る事ができる。
展望台以外にも遊歩道や芝生広場もあり、いろんな角度から瀬戸大橋を楽しめる。遊歩道は、巨大な橋脚のすぐ真下まで続いている。
急ぐ旅でなければ、少しここに立ち寄って、瀬戸内海独特の風景を楽しみたい。四国上陸前に、その美しい風景を海の上からしっかりと堪能できる場所だ。海の向こうはうどん県。讃岐うどんの誘惑にじらされながら見る風景は、また格別だ。

瀬戸大橋を見下ろす絶景公共の宿

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