紅葉の白猪の滝 【愛媛県東温市】

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愛媛県でも人気の滝が、松山市郊外にある東温市の「白猪の滝」。「しらいのたき」と呼ぶこの滝は季節ごとに素晴らしい表情を見せてくれる滝。その美しさを求めて明治時代に夏目漱石と正岡子規も訪れている。特に温暖な愛媛であっても冬に全面凍結することで有名だが、秋の紅葉も見事な美しさだ。

歴史上の有名人も訪れた山中に潜む名瀑

「白猪の滝」は落差は96mで上段と下段の2段になっている。滝の下部にも小さな滝があり、この川を渡る橋から見る風景はなかなかの絶景。

遊歩道を滝に向かう。滝に近づくにつれて、上段の滝が見えなくなってくる。

下段の滝はカーテンのように流れ落ちている。その為、滝つぼは浅く、滝の真下まで近寄ることができる。自己責任で、滝にうたれることも可能だ。
滝の中段へは崖をよじ登るような道があり、あの滝の落ち口に立つことが可能。水が空に飛び出す場所から下を覗くと、かなり怖い。もちろんこの道は登山熟練者以外にはお勧めできないが・・・

間近からも遠目からも楽しめる白猪の滝

白猪の滝は深い谷の底にあり、日は1日数時間しか当たらない。そのため、もう紅葉は早く、終わり迎えている。流れ落ちる水が運んでくる谷の風はとても冷たい。この滝の付近だけ季節はもう初冬だった。
この滝は真冬に凍結することでも有名。この滝の岩肌一面に、まるでクラゲがいっぱいはりついたようにツララがぶら下がる。その風景は圧巻。滝の真下まで近づいて見上げる事もできる。温暖な松山の近郊にありながら、雪深い風景を見せてくれるのには驚かされる。

東屋から滝を見ながら歩くことができる遊歩道がある。遊歩道は少しの距離だけだが、その途中からに滝の全景を見ることができる。
絶えることがなく人が訪れ、美しい滝の風景に酔いしれている。やがて滝を彩る葉がすべて地面に落ち、川に流されると、白猪の滝は色を失う。そして、一面真っ白の雪に包まれる。そのころにはまた、滝が作り出した美しい美しい雪と氷の芸術作品を求める人で賑わうだろう。

白猪の滝訪問に便利な宿

白猪の滝

場所:愛媛県東温市河之内
交通:松山自動車道川内インターより約15分
料金:見学無料
駐車場:30台、無料(ただし林道終点駐車場は300円・約20台)
所用時間:無料駐車場より徒歩約30分、有料駐車場より徒歩約10分

紅葉の見頃 : 11月中旬頃

【投稿時最終訪問 2013年1月】

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