宇奈月温泉 OSAKEの宿喜泉【黒部渓谷を見下ろす静かな宿】

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富山県を代表する温泉地である「宇奈月温泉」。豊富な湯量を誇る宇奈月温泉には数多くのホテルや旅館が軒を連ねる。北アルプスに源を発し、美しい水を湛える黒部川が流れる渓谷に位置する宇奈月温泉は豊かな自然も魅力。さらには黒部川と北アルプスの美しい自然と宇奈月温泉の源泉を訪れる黒部峡谷鉄道のトロッコ列車の観光拠点となっており、年間を通して多くの人が訪れる。そんな人気の温泉地に、リーズナブルに快適な滞在を楽しめる宿が「OSAKEの宿喜泉」だ。

宇奈月温泉入口にある黒部川を見下ろす絶景宿

「OSAKEの宿喜泉」は大正13年創業で、宇奈月温泉の老舗旅館。宇奈月温泉の中心から最も離れた宿のひとつだが、それでも富山地鉄とトロッコ列車の宇奈月温泉駅から徒歩10分ほどの立地。無料の送迎もしてくれるので、不便さは感じない。温泉街の喧騒をさけて静かな宿泊を楽しむにはもってこいの宿だ。

喜泉のロビー。壁一面の窓からは緑に包まれた清流・黒部川を見下ろせる。美しい自然を愛でながら、落ち着いた佇まいのロビーは喜泉の自慢のひとつ。館主による朝の宇奈月散策ツアー(無料)をはじめとするいくつかの体験プログラムもあり、ホスピタリティの高さも伺える。

黒部川を見下ろす広くて快適な客室

喜泉の客室。建物の外観は年季が感じられたが、客室内はリフォームがされておりとてもきれい。部屋もとても広く、大きな窓からは黒部川の清流が見下ろせる抜群の展望。景色を楽しみながらゆっくりとくつろげる、とても落ち着いた素敵な部屋だ。

洗面台はとても広く、大きな鏡もあり使いやすい。ドライヤーが壁に備え付けになっているのはやや残念だが、洗面台が便利なので、不便さは感じない。

喜泉の部屋は水周りも立派にリフォームされているのが点数が高い。特に、入らないであろうお風呂まで、普通の家庭のお風呂と変わらない立派なバスタブが用意されているのは嬉しい。小さな子連れや体調不良で温泉に行けない時でも、ゆっくりとお風呂が楽しめる。

トイレのリフォームも完璧。ウォッシュレットをつけただけのよくあるリフォームだけではなく、床と手洗いまできちんとリフォームされている。とても清潔で設備も新しく、使いやすい。

落ち着いた大広間でいただく上品なある夕食

夕食は大広間を仕切った部屋で。空いていれば個室状態で使用できる。独特の和の意匠を用いた部屋は、普段とは違った雰囲気を楽しむ事ができる。広々とした空間での食事はとてもゆっくりでき、頂く食事もさらに美味しくなる。

喜泉の食事はとても手が込んでいると人気。お子様ランチでも、煮込みハンバーグなどひと手間加わっていてワンランク上の贅沢。

食事の器や盛り付けなどもとても品があり、味も上品で美味しい。黒部名水ポークのしゃぶしゃぶなど、地元の名産品を使った美味しい料理と見た目の美しさで上品な夕食を楽しませてくれる。

山の中にありながら、海に近い宇奈月温泉。富山湾で獲れたての海の幸もふんだんに楽しめるのが嬉しい。写真の桶は1人前。新鮮な刺身をこれだけ山深い温泉宿で楽しめるのは贅沢の極みで、宇奈月温泉の自慢のひとつでもある。富山湾は深く入り組んだ地形と黒部川が運ぶ山のミネラルがもたらす豊かな漁場。港から漁場まですぐ。そして宇奈月から港までもすぐ。宇奈月温泉を流れる黒部川が育んだ米どころ富山の美味しい地酒「幻の瀧」と一緒に頂けば、日本の美食に身も心も満たされていく。

喜泉で提供される米は自慢の富山産コシヒカリ。夕食はわざわざ食べるタイミングに合わせて羽釜で炊いてくれる。出来たてのコシヒカリはふっくらとしていて甘みもあり、とっても美味しい。

喜泉の大浴場は2種類。24時間入浴可能で、深夜に男女が入れ替わる。16時からチェックアウトまでは宿泊者専用。どちらの湯も広くて快適だ。
まずは独特の内湯を持つ「匠の湯」から。更衣場は清潔でとても広い。鍵付のロッカーも完備。

落ち着いた佇まいで雰囲気たっぷりの温泉

匠の湯の内湯。まるで古い木造校舎の教室の床を思わせる木を敷き詰めた床が特徴。鄙びた温泉宿をも思わせる趣向あふれた雰囲気で、なかなか味わい深い。この床はなんと、湯船の中まで続いており、湯船の中でも木に囲まれた雰囲気を楽しめる。
壁一面の窓の外には露天の湯と黒部川が流れる渓谷美が望める。木を敷き詰めた浴室と一面の緑の自然が融合した内湯は、そこにいるだけでとても楽しくも落ち着いた雰囲気を感じることができる。

匠の湯の洗い場も木の壁と木桶、木のイスで古い和風のウッディ感が演出されている。壁の一部はガラス張りにされていて、更衣室が見えるつくり。和風モダンレトロと呼べるような、複雑な要素が混じりこんだ稀に見ぬ雰囲気をここでも楽しめる。

匠の湯の露天風呂「渓谷」その名の通り黒部渓谷の自然を感じながら湯に浸かれる。広い湯船も気持ちよく、大自然の開放感をいっぱいに楽しめる。黒部渓谷の源泉は、宇奈月温泉より黒部川を上流に7km遡った「黒薙温泉」はるばる黒部川沿いに湯を宇奈月温泉まで引いている。豊富な湯量で高温の源泉のため、加水なしで源泉そのままの温泉成分を楽しめる。船室は無色透明のアルカリ性単純泉。湯は仄かに温泉の薫りを感じられる。

黒部川を見下ろす眺めが素晴らしい絶景温泉

翌朝は「琴音の湯」へ入浴。三面鏡を備えた化粧台など、女性には嬉しい造りの更衣室。ついついのんびりしたくなる至れり尽くせりの空間だ。

内湯は昨夕の「匠の湯」とは違い、近代的なつくり。こちらも一面の窓があり、黒部渓谷の大自然を楽しめる。この窓からは直接黒部渓谷を見下ろせるようになっており、昨日の入浴とはまた違う雰囲気を楽しめる。 内湯も通常の湯舟と檜の湯舟のふたつがあり、とてもゆっくりとできる。

露天風呂「遥の湯」遮る物がなく、直接黒部渓谷を見下しながら湯に浸かれるとても開放的な露天風呂だ。時折、富山地鉄のローカル列車が対岸を、谷間に音を響かせて走っていく。まさに絶景露天風呂。温泉街を一歩離れた立地ならではの贅沢だ。

美味しい朝食は好きなものを好きなだけ

朝食は大広間でセミバイキング。畳敷きの広間に大きく立派なテーブルとイスが間隔をとって並べられており、朝からゆっくりと食事を楽しめる。焼魚と篭に入ったご飯のお供以外はバイキングで好きなものを好きなだけ頂ける。野菜はもちろん、煮物、味噌汁、かまぼこ、麻婆豆腐など種類も豊富。特に「塩豆腐」がとても美味しく、ついついお代わりしたくなるほどだった。
静かな立地で素敵な温泉と美味しい食事。それでいて、ホスピタリティにもあふれたこだわりのホテル。宇奈月温泉の醍醐味を味わうにはもってこいの宿だった。

OSAKEの宿喜泉

住所: 富山県黒部市宇奈月町1387
電話: 0765-62-1321
イン: 15:00 (最終20:00) アウト: 10:00
駐車場: 50台(無料・チェックイン前、チェックイン後も利用可能)
交通: 北陸自動車道・黒部ICより車で約20分
アメニティ: 浴衣、タオル、バスタオル、歯ブラシ設備: トイレ、テレビ、金庫、
      空の冷蔵庫、お茶セット、ドライヤー
温泉: [種類] 大浴場 露天風呂 天然温泉 [泉質] 単純温泉 弱アルカリ単純泉
日帰り湯: 12:00~16:00 (大人800円・子供400円)
客室: 40室

投稿時最終訪問 2015年8月

宇奈月温泉の無料観光施設

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