小瀬温泉ホテル【人気の軽井沢老舗旅館】

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避暑地やリゾート地として人気の軽井沢。中心部にはお洒落なお店やリゾートホテルが軒を連ねて賑わいを見せますが、車で少し走った山の中に、温泉と美味しい和フレンチを楽しめると人気の老舗一軒宿が「小瀬温泉ホテル」です。明治5年創業で、軽井沢に入ってくる西洋文化を取り入れた純和風の温泉宿です。

軽井沢の森の奥に佇む風情ある一軒宿

小瀬温泉ホテルは、軽井沢の中心、軽井沢駅から北へ車で10分ほど走った山の中にあります。さらに濃くなった軽井沢の自然の中、はだか電球の外灯が灯し、秘湯の雰囲気を醸し出しています。
明治5年創業の歴史ある温泉宿。温泉と自然と美味しい食事を、歴史を重ねたもてなしで堪能させてくれる洗練された宿です。

エントランスの横にあるラウンジから出入りできる広いウッドデッキにはチェアーが用意されており、軽井沢の森と小川のせせらぎを聞きながらリラックスできる和風リゾート。
2階にはスイートルームとツインルームがあり、それぞれ広々としたウッドデッキを備えています。プライベートな空間でも、高原の空気を感じながら、自然の中でゆっくりとくつろげます。

レトロで歴史あるゆっくりできる温泉宿

エントランスの横には和の雰囲気がたっぷりのラウンジロビーがあります。外にはウッドデッキもあり、壁一面の窓から軽井沢の森を眺めながらゆっくりとすごせます。
飲み物もオーダーすることができ、冬には薪ストーブに火が入る落ち着いた空間。歴史ある老舗の温泉情緒をたっぷりと感じられます。

エントランスから廊下を進むと、年期の入った廊下になります。ここが旧館で、歴史ある温泉はこの建物にあります。川沿いに建つ旅館の廊下は長く、バリアフリーではありませんが、レトロな雰囲気と歴史を感じます。

宿泊したのは一番奥にあるリーズナブルな部屋。昭和の香りがややのこるレトロな雰囲気を醸しています。一番小さなサイズの部屋とのことですが、8畳間プラス2畳ほどの広縁があり、広々としています。

窓の外には軽井沢の美しい森が広がります。緑色の木漏れ日と小川のせせらぎ、木立の風に揺れる音が窓から部屋の中にあふれてきます。ゆっくりと深い自然を感じながら過ごせる贅沢な時間がここにあります。チェックインは13時からと比較的早く宿に入ることができます。できれば早めに宿に到着して、軽井沢の自然と温泉をたっぷり堪能したいですね。

各部屋にはユニットバスが備えられています。よくあるタイプのものですが、お湯は温泉が引かれているので部屋でも源泉かけ流しを味わえます。大浴場と貸切露天があるので、部屋のユニットバスで入浴する機会は少ないですが、部屋でも温泉に浸かれるのはありがたい限りです。

まったりできる源泉掛け流しの贅沢な温泉

リーズナブルな部屋の旧館ですが、温泉は近くて便利。ウッディな脱衣室は清潔ながらも秘湯の雰囲気を感じてしまいます。

浴室は湯舟がひとつだけとシンプルですが、泉のように湧き出す良質な温泉がこんこんと湯舟に注がれています。湯船からは贅沢に温泉があふれ出しており、文字通りの源泉かけ流しです。窓の外から射し込む光が軽井沢の森の色を湯の上に落とし、屋内ながらも気持ちよい自然を感じながら湯に包まれることができます。

湯舟の湯は2時間でお湯が入れ替わるくらい豊富な湯量。52度と45度の温度が違う2本の自家源泉を保有しており、循環ろ過、加熱は一切行っていないそうです。まさに正真正銘の天然温泉です。お湯は無色、無味で微かに温泉臭があります。泉質は美肌効果が高いナトリウム炭酸水素塩温泉で、お肌もツルツルになります。

洗い場は合計6か所。シンプルですが特に不便無く使えます。
宿の客室は多くなく、外来入浴もなし。貸し切り露天も2箇所あるので、時間を選べばほぼ貸し切り状態で温泉でゆっくりできるのも小瀬温泉ホテルの魅力。大浴場は13時から翌日の10時まで利用可能。まさに温泉三昧ができます。

お箸でいただく和風フレンチが絶品!

夕食はレストランで頂きます。席と席の間隔がとても広く、広々としたスペースのテーブルです。ゆったりゆっくりと、宿自慢の夕食を楽しめるもてなしの空間です。

夕食はコース料理のように順番に出てきます。まずは前菜のモロッコインゲンノオリジナルソースがけ、ハムのミルフィーユ、帆立貝のスモーク、野菜のアスビッタ。そして海老のサラダ。

小瀬温泉ホテルは料理へのこだわりがあり、地元信州の恵みと旬の食材をフレンチの技と和の心を融合させた「創作“和”フレンチ」という、お箸で食べられる和風フランス料理を夕食に楽しませてくれます。
厳選された素材と地元産の旬の食材にこだわり、フレンチの技法で調理された料理はどれも上品で、美味しくて、オリジナリティに溢れ、優雅ながらも楽しくカジュアルな夕食です。

魚料理は「信州サーモンのはヴァンプランソースフェンネル風味」
お箸で食べるので、皿は深く、ソースもしっかりとサーモンにまとわりつくようにつくられています。

肉料理は「ローストビーフポリネシアンソース」
ナイフで切らなくても、お箸で1枚1枚頂けます。

ワインやビールはもちろん日本酒も一緒に楽しめるメニューです。

最後は和食らしく、お吸い物、ご飯、お新香。デザートもあります。

朝日に照らされた森とこだわりの朝食

朝食もレストランで頂きますが、夕食のシックな雰囲気と違い、ナチュラルな雰囲気に朝は様変わりしています。窓の外に流れる小川の清流や森の緑をを眺めながらの朝食は最高の気分。窓から射し込む緑色に染められた朝日とこだわりの朝食で、朝からとても元気になります。

朝食はバランスのとれた昔ながらのメニューながらも、上品でこだわりを感じる贅沢さを感じます。軽井沢のさわやかな朝でゆっくりと味わえます。

軽井沢の森を眺められる貸切露天風呂

小瀬温泉ホテルに2つの貸切露天風呂があります。2階にあり、目の前に広がる軽井沢の森と自然の香りを感じながら湯に浸かる事ができます。利用は無料で、利用時間は40分間ですが、滞在中は何度でも入ることができます。入浴時間は13:00~23:00 と翌朝7:00~9:00です。

露天風呂は檜風呂で森の薫りと湯の香りと合わさって、野趣あふれる温泉情緒を楽しめます。浴槽の縁に枕もあり、体を横たわらせて外の緑を眺めながらまったりとできます。

お湯に浸かりながら眺める奥軽井沢の鮮やかな森の緑。大浴場と同様に、絶え間なく湯が湯船に注がれ続け、新鮮な温泉が並々とあふれています。
他人の目を気にせずプライベートな空間で楽しむ軽井沢の自然と源泉掛け流しの温泉は至極のひとときです。

もうひとつの露天風呂も同様のつくり。眺められる森の表情が違うので、また別の趣を感じることができます。できれば滞在中に2つとも制覇したいですね。

露天風呂のウッドデッキも広く、脱衣室もとても広いスペース。板張りの間には湯上がりに一息つける長椅子も用意されており、ゆったりとできます。

おそらくかつては露天風呂つきの特別室を改装したと思われる貸切露天風呂。そのため室内には洗面所やトイレなどもあり、とても使いやすくなっています。
残念ながら和室など休憩できるスペースはつくられておらず、かつての客室は何もないスペースになっています。

露天風呂ではシャワーはありません。室内にシャワーブースが用意されており、シャンプーなどの備え付けもあります。身体が汚れた状態で入浴するなら、ここで汗を流してから露天風呂に入れます。

宿の前には美しい水が小川となって流れています。滞在中、心地よいせせらぎのBGMを奏で、清涼な森の空気を運んで来てくれます。宿は森の中の一軒宿。軽井沢の大自然に囲まれた温泉三昧の滞在ができるホテルでした。

小瀬温泉ホテル

場所: 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2126
電話: 0267-42-3000
チェックイン:13時、アウト10時
アクセス: 上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で20分
    上信越自動車道・小諸ICより車で40分
部屋数: 18室
温泉: 男女別内湯各1・貸切風呂風呂2
駐車場: 10台(無料)
アメニティ: タオル、バスタオル、ドライヤー、歯ブラシ、ひげそり、浴衣
設備: 全室バス・トイレ、テレビ、冷蔵庫

【投稿時最終訪問 2017年8月】

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