冬の札幌時計台
札幌観光の昔からの定番「札幌時計台」北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として明治11年に建設されました。農学校の体育の授業や中央講堂として使われていた、いわゆる体育館のような建物でした。
美しい外観の札幌時計台
札幌市時計台は札幌駅とすすきのの中間に位置し、高層ビルの立ち並ぶ札幌のど真ん中にあります。残念ながら付近は新しくできた高層ビルに囲まれてしまい、どう撮っても時計台だけ切り取ることはできません。
時計台は真正面だけでなく、ぐるりと廻って外観をじっくり堪能しておきたいです。歴史あるな木壁や煙突など、近代的なビルに囲まれながらもそのレトロさを存分に放っています。
3この日は気温が上がったので、すごい音をたてて雪が屋根から落ちて来ました。直撃をくらうとかなり危険なので、屋根の下には近づかないようにします。
時計台内の展示は見ごたえたっぷり
1階大展示室。札幌農学校の歴史や時計台と札幌の歩みなど、様々な資料が展示されています。開拓時代の北海道をよく知ることができ、とても興味深い内容です。
札幌農学校の当時の様子のジオラマ。今では高層ビルが立ち並ぶ札幌の町ですが、時計台ができた時は周辺ですが何もなかったようです。
1階小展示室。もはやレトロとも言えそうなパソコンで時計台にまつわるデータや資料の閲覧ができるようになっています。
2階へと登る階段室には高齢の方や車イスでも見学できるように、エレベーターが設置されています。レトロな空間にできるだけマッチするようデザインも配慮がされているようです。
2階は広い演舞場。農学校時代卒業式の様子を再現しているそうです。チャペルや公会堂を思わせる高い天井の室内は落ち着いた雰囲気。閉館後には音楽会、講演会、結婚式などにも貸し出しもされています。
壇上ではクラーク博士の横に座って、ベンチで記念撮影ができます。
演舞場には塔時計にも使われているハワード社の兄弟時計の実物が展示されています。
時計の動力は重りと振り子。振り子の規則正しい動きが複雑な機械を動かしているのです。電気もコンピューターも使わない巨大な時計。その機械仕掛けは精密で、レトロであるがゆえにとても不思議なものに見えます。演舞場にある大型のモニターでは、塔時計の動く仕組みや保守の様子を紹介していますのであわせて見てみたいですね。
塔時計は今も動き続けており、正時になると時刻の数だけ鐘を鳴らします。塔時計を見ることができませんが、メンテナンスのための梯子から覗くと、その機械仕掛けの一部を垣間見ることができます。歴史を守る現代の職人手で、塔時計は100年以上正確に時を刻み続けています。
札幌時計台の観光と宿泊情報
札幌市内にはたくさんの見どころがあります。また、札幌ラーメンや新鮮な海鮮など、北海道ならではのお店が目白押しです。札幌市内ではシティホテルに宿泊がオススメ。夕食はすすきのの美味しいお店に訪問して、藻岩山展望台からの夜景など、夜の札幌ライフを楽しむのも旅の醍醐味です。
札幌時計台
住所: 札幌市中央区北1条西2丁目
電話: 011-231-0838
時間: 8:45〜17:10(入館は17:00まで)
休み: 1月1日〜1月3日
料金: 大人200円、高校生以下無料
交通: JR・地下鉄札幌駅より徒歩10分
地下鉄大通駅より徒歩5分
駐車場:なし
【投稿時最終訪問 2018年3月】