立雲峡【天空の城竹田城の展望スポット】

「天空の城」として、近年人気を博している「竹田城」。雲の上に浮かぶ姿が有名だが、そんな天空の城の姿を撮ることができる竹田城の絶好の展望スポットが「立雲峡」(りつうんきょう)だ。

雲海に浮かぶ竹田城を見るなら桜が咲くまでの寒い季節

「立雲峡」は雲に浮かぶ竹田城を撮影できる絶好の展望スポット。訪れたのは桜の季節のため、秋から冬にかけて発生する雲海は残念ながら期待できない。天気も悪く、山上の竹田城は雲の中に隠れている。しかし、本物の天空の城である「ラピュタ」のように、雲の中から現れる姿を目撃できるかもしれない。
立雲渓への道はおおよそ2車線の道路。ただし、山道への入口付近は離合ができない場所もある細い道になっている。現在拡張工事中で、いずれは全線走りやすくなりそうだ。

立雲峡の駐車場は60台ほど駐車可能。桜の季節はここが花見の名所となるため、駐車場は1回300円の料金が発生する。係員による現金の徴収以外の支払い方法がないため、係員が訪れる朝9時までは無料となっている。
駐車場の一角には簡易トイレと自販機。できればトイレと買い物は下界のコンビニや道の駅で済ませておきたい。

天空の城竹田城を撮るならプチ登山の準備を

駐車場から山道が山の上へと続いている。立雲峡は標高757mの朝来山の中腹にあり、但馬吉野と称されるほど、山一面に桜が咲き誇る。満開の時期は、桜に包まれた山歩きが楽しめるだろう。
展望台へは山道の歩き。第3展望台までは3分。第2展望台までは20分。第1展望台までは30分。標高が高い展望台ほど、竹田城を見下ろす形で写真が撮れる。標高が低いと送電線が入り込むので写真の自由度が下がってしまう。

第一展望台には駐車場からすぐで到着。ベンチとちょっとした広場があるだけのスペース。ここに三脚を立てて、雲の中から現れる竹田城を待とうと思ったら・・・まるで何かの物語が始まるかのように、雲の中から音もなく竹田城がその姿を現した。その瞬間はとても神秘的。
代表的な竹田城の写真は城の下に雲が広がるが、今回は城の真上に雲が広がっている。第一展望台のやや下方に送電線が横切るため、線が入らないようにするに70mm程度のレンズは必要だ。

純白の雲のヴェールがまるで生き物のように竹田城を包んだり、覆い隠したりする。雲の流れる切れ間から見え隠れする竹田城はとても幻想的。写真を撮りながらも、神秘的な竹田城の姿に酔いしれる。
竹田城は雲の中から現れたが、まだこの雲が無くなるまでの天気の劇的な回復は見込めそうにない。天気の回復を信じて、これ以上の展望台には登らず、今のうちに雲に包まれている竹田城に向かう事にする。

竹田城の観光・宿泊情報

竹田城近くには「生野銀山」や「神子畑選鉱所」や「明延鉱山」という鉱山遺跡もあります。時間があればぜひ一緒に巡りたいです。宿泊は、少し車を走らせると関西屈指の温泉「城崎温泉」があります。
せっかくなので、城崎温泉で上質な温泉と美味しい料理を楽しみたいですね。

■ 城崎温泉のおすすめ宿一覧

立雲峡

場所: 兵庫県朝来市和田山町竹田
電話: 079-674-2120 (情報館天空の城)
営業時間: 24時間開
放交通: 播但連絡道路和田山ICより15分
入園料: 無料 駐車場: 60台 (桜まつりの時期のみ1回300円)

【投稿時最終訪問 2015年4月】

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