橋立鍾乳洞【ナチュラルな飲食店も人気】

最終更新日

Comments: 0

埼玉県唯一の観光洞窟であり、洞内の3分の2以上が竪穴という珍しい鍾乳洞が「橋立鍾乳洞」です。鍾乳洞としては珍しく電車の駅から徒歩15分と近く、日本二百名山で秩父のシンボル「武甲山」の登山コース上にあるため、とても訪れやすい場所にあります。

洞窟が穿たれた巨大な一枚岩が目印

高さ75mの巨大な一枚岩が聳えており、その下部から中腹にかけて鍾乳洞があります。巨岩がそびえるのは武甲山の山麓。武甲山は石灰岩でできており、山の形が変わるくらいに採掘が進んでいます。この巨岩も石灰岩で、流れる雨水が長い年月をかけて岩を溶かして鍾乳洞ができました。

巨岩がランドマークになっている鍾乳洞には、橋立堂と蕎麦屋やカフェがあり、多くの人が訪れます。また、武甲山から下山して来た人が最初に目にする飲食店ということもあり、登山客の利用も多い場所です。

巨岩の下には秩父観音霊場28番である「石龍山橋立堂」があります。小さなお堂ですが巨岩を背負った歴史ある風貌は神々しさを感じます。また、巨岩の下に庇のような場所があり、縄文人が住んだ形跡が残っています。

■武甲山登山(横瀬駅~浦山口駅縦走)

階段を降りて鍾乳洞へ入洞

受付で料金を払い、鍾乳洞に向かおうとすると、荷物を置いて行くように言われます。丁度武甲山登山から下山の途中で立ち寄ったのですが、通路が狭く登山ザックを背負っていたら歩けないとのことでした。受付前のベンチにザックを置き、貴重品だけ持って進みます。下る道、登る道がありますが、鍾乳洞入口は下る道へ。鍾乳洞から出ると登る道から下ってきます。すなわち、鍾乳洞の中で、かなりの登りがあるということです。

少し階段を下ると、シャッターがつけられた鍾乳洞の入口があります。鍾乳洞の中は涼しいながらも湿気が多くを感じられます。(訪問時期は5月)

ひたすらに登りながら進む狭い洞窟内

洞窟の中に入ります。内部は撮影禁止とあるので、入口からの眺めだけで・・・洞窟内の通路は細く狭く天井も低くなっています。かがみながら奥に進まないといけないのですが、油断すると何度も頭を洞窟の岩肌にぶつけてしまいますので、注意が必要。確かに荷物は背負ったり持ったりして入れません。

途中からはしごに近い階段で縦穴をどんどん登っていきます。途中ひらひらとコウモリが飛んでいます。受付の方によると、いつも飛んでいるわけではないとのことでした。どこまでのぼるのか不安になりながらも登り続けると出口です。

洞窟を登り続けると、やがて生暖かい空気が流れてきてお堂の中に出ました。

巨岩の下が入口、中腹が出口の洞窟

鍾乳洞を登り、お堂の中から下界に出ました。とても不思議な感じです。作ったような鍾乳洞でしたが、見つけられた時のままの姿だそうです。内部が石灰岩に似合わず黒い岩肌をしているのは、昔、松明を持って人が中に入ったから煤けてしまったとのことです。

巨岩を下って洞窟に入ったのに、上から出てきました。巨岩の中をびっくりするくらい登りました。高さにしておおよそ30mほど登りました。

鍾乳洞付近にはナチュラル系飲食店も多数

古き良き田舎を思わせる蕎麦屋やロハスなカフェで絶品かき氷など、ナチュラル系の飲食店があるのも魅力。飲食店目当てでここに訪れる人も多いのです。ここから最寄りの秩父鉄道浦山駅まで徒歩15分。駅付近には飲食店がないので、武甲山から下山の際は、ここで打ち上げや食事をするのが良いでしょう。

秩父や長瀞には良質な温泉がたくさん湧いており、温泉を目玉にした宿がとても多くあります。味噌をふんだんに使った素朴ながらも美味しい郷土料理を提供する宿も多くあります。登山の後はゆっくりと秩父で宿泊するのもいいですよ。

秩父の観光と宿泊情報

【橋立鍾乳洞】
住所: 埼玉県秩父市上影森677
電話: 0494-24-5399
料金: 大人200円 子供100円
休み: 無休(12月中旬~2月末まで冬季閉鎖)
営業時間: 8:00~16:40)
交通: 秩父鉄道「浦山駅」から徒歩15分
駐車場: 30台 (無料)

【投稿時最終訪問 2018年5月】

シェアする