冨士御室浅間神社【富士山最古の神社】

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富士山山中の最古の神社とされる「冨士御室浅間神社」(ふじおむろせんげんじんじゃ)は富士山を望む河口湖の南岸に現在は鎮座していますが、かつては富士山の登山基地であった二合目にありました。699年に創建され、その後噴火や厳しい気象条件のために何度も社殿が建て替えられてきました。現在の富士山登山基地が五合目に移ったこともあり、昭和48年に現在の里宮がある場所に遷移され、正式に冨士御室浅間神社となっています。そのため境内にはかつてより信仰されていた里宮と永く富士山中にて長く鎮座していた本宮の双方が鎮座しています。

大木が整列する美しい参道

冨士御室浅間神社があるのは、川口湖畔の静かな森の中。駐車場すぐの所に鳥居があります。すぐ近くに本殿の姿が見えるにも関わらず、ここは参拝道としては出口になります。

目の前に朱色の本殿があるのに、その手前で、明後日の方向を示す順路とかかれた案内板があります。立ち並ぶ杉の巨木に注連縄が貼られた場所が参道の入口です。

順路の看板通りに進むとウッドチップの敷き詰められた道があります。巨大で美しい杉の巨木が森となった参道はとても神々しい雰囲気で、1歩進むごとに心が洗われる気分です。

森の中の道を抜けると大鳥居があり、ここから本殿に参道が続ています。確かにこちら側が参道として先ほどよりも品格が格段高くなっています。参道は大木の杉林に覆われており、神聖で荘厳な雰囲気を感じます。

鳥居を抜けて参道を進むと随神門があります。門を抜けて里宮、そして本殿が建つ境内に入ります。

古よりこの地に鎮座していた里宮

随神門をくぐると真正面に鎮座するのが里宮です。冨士御室浅間神社は元々富士山の二合目にあり、人々の住む場所に遥拝のための里宮がありました。昭和48年にここ里宮に本宮が遷座し、現在の冨士御室浅間神社となりました。

かつてより、地域住民の信仰を集めてきた里宮。現在の社殿は明治22年に再建されたものです。

里宮の隣には「勝山民俗歴史資料館」があります。河口湖畔の生活様式を古い農具や器具を集めてテーマごとに分かりやすく展示しています。武田信玄の書状のレプリカなども所蔵する、地域に密着した資料館です。見学には事前予約が必要で、予約がない時には閉館しています。

富士山二合目より遷座した本宮

里宮を参拝し随神門を出ると、歩いてきた参道を振り返ります。杉の巨木が整然と立ち並ぶ参道はとても美しく、神々しい雰囲気を感じられます。晴れていると、里宮から大鳥居を振り返ると富士山を木々の隙間から望むことができるそうです。ここを右に行くと本宮が鎮座しています。

参道の脇の森の中に、本宮が鎮座します。ちょうど里宮とは斜向かいになります。里宮と違い、朱色の立派な様式は本宮としての格式を感じます。とはいえ、里宮に遷座したため参道から外れており、何も知らないとこちらが摂社のように見えてしまいます。

かつては富士山の二合目という険しい場所にあった本宮ですが、昭和48年に社殿の保存のために里宮へと遷座されました。かつて本宮があった場所には現在奥宮が残っています。

冨士御室浅間神社の御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で富士山を神格化する全国の浅間大社に祀られています。日本神話の中でも最も美しい女神といわれ、桜の花の名前の語源となったとされていわれており、まさに日本の美の象徴です。父は大山津見神で、全国の三島大社に祀られる山の神です。

火の中で無事に出産したという伝説から、良縁・子宝・安産・火防のご利益があります。 また火山である富士山を鎮める水の女神ともされ、富士山の豊富な湧水をもたらす神としても信仰されています。

参拝を終え、駐車場に戻ってくると先ほどまで雲に隠れて見えなかった富士山がわずかにその姿を見せてくれました。きちんと参拝したご利益を感じられた瞬間です。

■冨士御室浅間神社すぐ近くのホテル

冨士御室浅間神社

場所: 山梨県南都留郡富士河口湖町勝山3951番
電話: 0555-83-2399
営業時間: 9:00~16:00
休業日: 無休
料金: 無料
交通: 中央自動車道・河口湖ICより約15分
駐車場: 20台 (無料)

【投稿時最終訪問 2018年7月】

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