新富良野プリンスホテル レストラン十勝【富良野オムカレー】
「風のガーデン」に「ニングルテラス」など、富良野を舞台にしたドラマのロケ地でありながら美しい自然や買い物を楽しめる、富良野でも有数の人気スポットを持つ「新富良野プリンスホテル」。ちょっと立ち寄りのつもりだったが、その充実ぶりに半日以上この場所で滞在している。そうなると、ホテルの敷地の外にわざわざ昼食に出かけるのは億劫だ。そんな時、ホテルの中で、富良野の名物を楽しめるお店がある。「レストラン十勝」の「富良野オムカレー」だ。
ホテルのレストランでいただく美味しい富良野グルメ
新富良野プリンスホテルのロビーの売店の奥にレストラン十勝はある。ホテルの宴会場のような広間がレストランとして開放されている。そのため普通のレストランのようなメニューのディスプレイは無く、ホテルの朝食会場に入るような感じだ。
それでもホテルのレストラン。中に入ると、席まできちんとウエイトレスが案内してくれる。壁一面の窓からは、富良野の美しい緑の広がりが望め、開放感もある。
ホテルが作る絶品の富良野オムカレー
オーダーした「富良野オムカレー」(1,000円)
富良野オムカレーとは、「国民食のカレーとオムライスを組み合わせ、地元食材と提供スタイルにこだわった新カテゴリーのご当地カレー」と定義されている。早い話が、富良野で食べられる、カレーをかけたオムライスのご当地グルメというわけだ。
しかし、最近ではご当地グルメにもルールが決められているものも多く、この富良野オムカレーについてはかなり厳格だ。
1.お米は富良野産を使い、ライスに工夫を凝らす
2.卵は原則富良野産を使い、オムカレーの中央に旗を立てる
3.富良野産の「チーズ(バター)」もしくは「ワイン」を使用する
4.野菜や肉、福神漬(ピクルス)なども富良野産にこだわる
5.富良野産の食材にこだわった一品メニューと「ふらの牛乳」をつける
6.料金は税込1,000円以内で提供する
新富良野プリンスホテルの富良野オムカレーもそのルールに逸脱せず、旗が立ち、ふらの牛乳とその他一品がつけられている。その他一品はハーブ豊かなソーセージと、ポテトチップスだ。ポテトチップスは富良野・美瑛ではジャガイモの生産が盛んで、某有名企業のポテトチップス用のジャガイモを生産する農家も多い。
それではさっそくいただきます。カレーのルーをまず試食。・・・ん? ルーには野菜も肉もないぞ?プレーンのカレーか?と思いながら口の中にルーを入れると、その途端口腔から鼻孔にかけて、とても深い味わいが駆け抜けていく。実はこのカレーには、野菜などの食材がすりおろさたうえ、しっかりと煮込まれているそうだ。とてもシンプルに見えるカレールーだが、複雑に絡み合った味の深さはうかがい知れない。
そしてライスも絶品。卵で包んでいるのではなく、ライスと卵を混ぜて焼かれているのだ。半熟の卵がライスの中に溶け込んでいる絶妙の火加減が見事。さすが、ホテルのシェフが作っているだけあり、その仕事は素晴らしい。しかも、その中にトロトロのチーズが隠されているのだから、驚き。
カレーのスパイシーな味の中に、野菜の甘み、そして卵のまろやかさとチーズのコクが幾重にも旨味を奏でる。これは本当に美味しく、おかわりをしたいくらいだった。値段は1000円と、お高い部類に入るが、ホテルのレストランで食べられる美味しいメニューで、量もそこそこある。1000円なら、割安だろう。
日本初の白いカレーも大人気!
もう一つのレストラン十勝のおすすめが「白いカレー」(1,000円)2001年に生まれた日本で最初の白いカレーだそうだ。カレーならではのスパイシーさの中に、クリーミーなマイルドさと食材の旨味が見事に調和している。おそらくクリームなどの乳製品を使っているのだろうが、優しさと激しさが同居するクセになりそうな味に仕上がっている。これも見事な一品。
その他にもメニューは充実。鉄板ミートカツスパゲティ 1,000円ステーキ丼 1,200円豚丼 1,200円海鮮三色丼 1,300円など・・・
しっかり遊んだあとにガッツリ美味しいものを食べられる。富良野の観光スポットの中にある、おすすめできるレストランだった。
レストラン十勝
住所: 北海道富良野市中御料(新富良野プリンスホテル内)
電話: 0167-22-1111
営業時間: 11:30~17:00 (ドリンクタイム 10:00~11:30)
休業日: 無休
交通: JR富良野駅から車で約10分
駐車場: 270台(無料)
【投稿時最終訪問 2011年9月】