浅見茶屋【美味しいうどんと素敵な古民家が人気】

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埼玉県の飯能市と秩父市の間にある深い山々。その山の中を車で分け入った所に、江戸時代に建てられた古民家で営業するうどん屋が「浅見茶屋」です。車か登山で行くしかない場所にも関わらず、訪れる人が絶えない人気のお店。その秘密は美味しいうどんはもちろん、古民家のイメージを覆すお店の素敵な雰囲気なのです。

昔話に出てきそうな山の中のうどん屋

車で細い山道を進んだ再奥の集落の中に浅見茶屋があります。人気の登山コースである伊豆ヶ岳縦走の下山の際に立ち寄ることもでき、有名な山寺「子ノ権現」からの下山道にも大々的に案内看板が出ています。まだ駅まで歩いて1時間ほどの場所ですが、ここからは「下界」なので、登山の打ち上げでビール片手に美味しいうどんを頂けます。

山中の古民家で営むうどん屋と聞くと、渋いイメージがありましたが、見た目はとてもお洒落。古民家カフェとしてとても力を入れているようで、甘味のメニューもとても多くあります。

店内は驚くほどお洒落な古民家

店に入ると古民家の広い土間がそのまま客席になっています。大きな木のテーブルに簾で仕切りをつけるなど、ゆっくりと食事ができる工夫がされています。店内にはジャズが流れていて和の中にも大人の雰囲気。店内にディスプレイされた和の小物や、セルフの冷えた麦茶がはいったCHUMSのステッカーを貼ったきれいなジャグジーなど、和の雰囲気を大切にしながらも洋のアクセントがいっぱいちりばめられた空間はセンス抜群です。

和の落ち着きある店内は、和風のカウンターなども設えられています。うどんが名物ですが、最近は古民家カフェとしても力を入れており、スイーツメニューも充実しています。下山後に甘いものを頂く登山者も多いのです。

名物のうどんは手が凝っているのて、出てくるまで少し時間かかります。その間、窓から通り抜ける涼しい山の風を楽しみながら冷えたビールで喉を潤します。美しい日本の田舎の風景に思い浸ります。

ボリュームも見た目も味も大満足のうどん!

頼んだものは、「肉汁つけうどん」(850円)
まずは竹の入れ物に美しく盛られたうどんと丼にタプタプに満たされたお肉たっぷりのつけ汁は食欲をそそります。
つけ汁は鰹節の風味がきいており、ネギや玉ねぎもトロトロになるまで煮込まれていて、溶け出した甘味が濃厚!うどんはもっちもちの食感もやや水分少なめ。しかし、このつけ汁とうどんが組合わさるとこれがくみあわさると、うどんがつけ汁の水分を吸って素晴らしい加減になります。麺のコシを楽しみたいならスルッとつけ汁にくくらせて。暖かく麺の柔らかさを楽しみたいならたっぷりつけ汁につけて。自分好みのつけ時間でうどんの食感の変化を楽しめるのです。ボリュームも満点で、とっても美味しい一品でした。

思わず長居してしまう日本の美に囲まれた店内

大きな古民家をそのまま活かした店内はバリエーションに富んでいて何度でも来たくなります。特別感がある囲炉裏席は1組限定で、炉端で頂くうどんは最高だと思います。

板の間の部屋では緑が色濃く残る裏庭を眺めながら食事を楽しめます。田舎暮らしの醍醐味が詰まったような場所で、のんびりとできます。

店内の一角にレトロなオブジェがディスプレイされた空間があります。まるで昭和初期の暮らしが再現されたような空間は見ているだけでも楽しいのです。食事だけでなく、雰囲気でも楽しめるお店なのです。

和室にはお雛様が飾っていました。まるでおばあちゃんの田舎に帰って来たような風景。古き良き日本のなかで頂く美味しいうどんは、心の中の思い出になりそうです。

縁側にも席があり、天気と気候が良いときは、古民家の軒下で頂くうどんも風情があって気持ちが良いです。

トイレは外の離れ。ちょっと面倒ですが、トイレのある裏庭がとても素敵な雰囲気。ひなびた日本の農村の中にさりげなくお洒落なオブジェが配されています。

トイレは新しく建てられた建物。和の趣たっぷりながらも中はお洒落で使いやすく便利。男女別になっているのも安心ですね。
古き良き日本の古民家の中のこだわりの空間で快適に頂く絶品うどん。山の中にありながらも人気な事に納得できるお店でした。

浅見茶屋周辺の宿泊情報

浅見茶屋は飯能と秩父の中間の深い山中にあります。ここまで来たなら少し足を伸ばして秩父まで出て泊まりたいところ。秩父や長瀞には意外にも良質な温泉がたくさん湧いており、温泉を目玉にした宿がとても多くあります。味噌をふんだんに使った素朴ながらも美味しい郷土料理を提供する宿も多く、首都圏でゆっくりと滞在するにはとても良い穴場なエリアです。

【じゃらん】秩父・長瀞の情報

浅見茶屋

住所: 埼玉県飯能市大字坂石1050番地
電話: 042-978-0789
時間: 11:00~16:00
定休日: 毎週水曜日・第4木曜日
アクセス: 首都圏中央連絡自動車道・狭山日高ICより車で約45分
     西武秩父線『吾野駅』より徒歩50分
駐車場: 5台 (無料)
メニュー(一例)
湯葉かき玉うどん850円、肉うどん850円、きのこうどん850円、ぶっかけうどん750円、肉汁つけうどん850円、肉汁釜揚げうどん850円、鶏つくね南蛮うどん850円、天草きなこ黒蜜アイス450円

【投稿時最終訪問 2018年6月】


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