丸駒温泉旅館 【北海道支笏湖の秘湯】
北海道支笏湖。日本で2番目の深度を誇る巨大なカルデラ湖で、周囲を高い山々に囲まれて原始の様相を深く残す有数の透明度を誇る湖。そのほとんどが原生林に覆われた湖畔に、秘湯と呼ばれる「丸駒温泉旅館」があります。冬でも凍らない湖を眺めながら、絶景露天風呂が楽しめると人気の温泉です。今回は日帰り湯での訪問です。
支笏湖のほとりの充実した秘湯
支笏湖の奥、少し細くなった道を進むと丸駒旅館があります。秘湯の湯として紹介されることが多いので、小さな温泉宿かと思っていましたが、立派な旅館でした。観光バスも入ってくるようで、冬のオフシーズンとはいえ入浴客で賑わっています。車を降りた瞬間、鉄系の温泉の香りが漂っているのを感じます。
丸駒温泉旅館は大正4年開業の老舗旅館ですが、旅館の中も想像以上に立派。レストランにお土産屋もあり、温泉の他にも日帰りで楽しめます。温泉には階段を下り、廊下を歩いて先に進みます。途中、清掃中のお部屋がちらりと見えましたが、とてもいい感じ。今度泊まって見たいなあと思いました。
支笏湖を一望する温泉はまさに秘湯
冬場でも温泉は大人気なので、今回温泉写真はありません。露天風呂ではこんな風景を見ながら湯に浸かります。温泉の香りと支笏湖の波の音、凍てつく風ですが、火照って体にはさわやかにすら感じ、気持ちよすぎです。内風呂は壁一面が窓になっており、この景色を眺めながら湯に浸かれるようになっています。近くに人工物は見当たらない、秘境の名にふさわしい絶景です。湯は緑色の濁り湯で鉄や泥っぽい香り。湯は温めで長く入れます。露天風呂は冬は氷点下の世界なので、内湯でしっかり暖まってからにしましょう。
更衣室から地下に向かって廊下が続いています。裸のまま先に進むと、外の渡り廊下に出ます。この先に駒の湯が秘湯と呼ばれる天然露天風呂があります。ワイルドな岩風呂の底から湯が湧出しており、支笏湖の水を直接入れて温度を調整しています。相当にワイルドですが、残念ながら冬場は水位がかなり低くなり、温度も下がるので暖まることは困難です。
湯上がりは暖かい休憩室でゆっくりと。ふと見るとエゾジカがいます。地熱たっぷりの温泉付近だけ雪がなく、鹿も暖かいのでしょう、まるで置物みたいにじっとしています。立派で使いやすい施設ながらも野性味溢れる駒の湯。オススメの北海道の温泉です。
丸駒温泉旅館
住所: 北海道千歳市支笏湖幌美内7
電話: 0123-25-2341
時間: 10:00~15:00 (レストラン11:00~15:00)
交通: 道央自動車道・千歳ICより車で約50分
苫小牧市内より車で約1時間
駐車場: 70台(無料)
入浴料: 1000円(子供500円)
休館日: 無休
泉質:塩化物泉(含土類・石膏-食塩泉)
設備:ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、鍵付きロッカー
付帯施設:貸切風呂、湯上り処、レストラン、土産店、宿泊施設
【投稿日最終訪問 2018年3月】