朝の重信川サイクリング

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愛媛県の県庁所在地、松山市がある道後平野を形作った重信川。広い河川敷沿いには遊歩道やサイクリングロードが整備されており、市内にありながら美しい自然を感じながら散策できる。特に暑い夏には清々しい朝の時間のサイクリングがとにかく気持ちがよい。

始発電車と昇ったばかりの朝日と共に出発

朝の重信川。道後平野を流れる川で、川幅がとても広く開放感がある。朝の涼しく静かな空気がとても気持ちが良い場所だ。写真の鉄橋は伊予鉄道の郡中線。

伊予鉄道の始発電車が橋を渡っていく。ガタンゴトンという音が、静かな空気の中に心地よく響く。遠くに西日本最高峰の石鎚山を望む、撮り鉄でなくても思わずカメラを構えたくなる風景だ。

重信川の川岸にはサイクリングロードが整備されている。サイクリングはもちろん、ランニングや散歩にももってこい。朝6時過ぎにも関わらず、多くの人がランニングなどの「朝活」に精を出している。熱射病にかからず体を鍛えるには、朝の涼しいこの時間に、必然的に人が集まるわけだ。

乗馬クラブのお馬さんに朝のご挨拶

 

何度も重信川を自転車で走っているが、楽しみな場所のひとつがここ。地元にある乗馬クラブ。河川敷に厩舎があり、敷地外から馬を自由に見学できる。

朝っぱらから、何か用~?

青空の下、朝日に照らされた馬の姿を見るなんて、なかなかない。重信川の朝活サイクリングならではの風景だ。
ブルブルという馬の声、蹄を鳴らす音、草を食む音。まだ静かな河川敷に、馬の一挙一動が発する音は、非日常的へと誘ってくれる。

重信川を遡るほど深くなる豊かな自然

重信川は川幅の割に流水量がとても少ない。多くは伏流していて、所々にその水が泉となって湧き出している。
泉の水はとても清冽。冷たく澄みきっていて、手を触れるととても気持ちがいい。ついついこのまま、この中で水浴びをしたくなるくらいだ。

広い河川敷を自転車で走る。この開放感がたまらなく気持ちがいい。ゆっくりと川を遡上していくと、どんどん石鎚山の姿が近づいてくる。写真に写る山は、石鎚山系の一端である皿ヶ嶺。ブナの原生林が残る、美しい山だ。

今日は出発が遅かったので、森松で折り返し。せっかくなので、久々に重信川の左岸を走って帰ることにする。

右岸のサイクリングコースは、海から重信川の河川敷が縮小し、先ほどの伊予鉄道の終着駅である「横河原」まで続いている。左岸のサイクリングコースは、右岸のそれよりもよく整備されているが、この森松までしか続いていない。いったん一般道に出て、流れ込む川を迂回してからサイクリングロードに入り、海へと目指して今度は気持ちよく川を下っていく。
遠くに見えるのは海。日が昇るにつれ、気温は上がり、汗が噴き出してくる。帰りはペダルをゆっくり漕いでも下り坂なのでスピードが出る。いっぱいに気持ち良い朝の風を全身に浴びながら、帰路に就いた。

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