須磨浦山上遊園の梅林【海が絶景の子連れスポット】

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厳しい寒さの中、花の開花は暖かい春の訪れを告げる待ち遠しい便りですね。その先陣を切るのはやはり梅の花。梅林で赤や白色の花が咲き誇る風景は、一足早い春の雰囲気を満喫できます。公共交通機関で簡単に行け、梅と海の絶景を楽しみながらプチ遊園地まで楽しめると人気なのが神戸市の梅の名所「須磨浦山上遊園」です。

須磨浦山上遊園はその名の通り、標高246mの鉢伏山と標高253mの旗降山の山頂付近に広がるレジャー施設。旗降山西側に一面の梅林が広がっています。須磨浦山上遊園へのアクセスは山陽電鉄須磨浦公園駅からロープウェイ。駅の真上から出発して、海を見下ろしながら進むロープウェイは爽快です。

ロープウェイを降りたら、鉢伏山頂上までは話題の「カーレーター」に乗りましょう。「ブラタモリ」でタモリさんが乗ったことで話題になり、「気持ち悪い!」と言うほどの日本一乗り心地の悪い乗り物です。年期の入った施設で、日本ではこの須磨浦公園にしかありません。ガタガタしながら登っていくカーレーターは確かにでお尻が痛くなります。しかしレトロな雰囲気と、窓越しに広がる大阪湾や淡路島の眺めは絶景。レトロと絶景と最悪の乗り心地のコラボは、ちょっと忘れられない体験になりますよ。カーレーターの後はリフトに乗って梅林に到着します。

須磨浦山上遊園の梅林からは、淡路島とそこにかかる明石海峡大橋が一望できます。目の前に広がる色鮮やかな梅の花の向こうに広がる明石海峡の風景はとにかく美しく、普通の梅林ではまず見ることができない絶景です。

山の斜面一面に広がる梅林には紅梅、白梅あわせて、700本弱が咲き乱れる広い梅林。遊歩道もしっかり整備されていて、小さな子供でも歩きやすくなっています。遊歩道には所々に俳句が飾られているので、それらを楽しみながらの梅見も趣あります。梅の花の時期は例年2月末から3月中頃。それに合わせて須磨浦山上遊園ではいくつかのイベントも行われます。

明石海峡の眺めをもっと楽しむなら、梅林の中にある西部展望台がオススメ。梅林のある旗降山は六甲山系の最西端の山。ここから海に向かって六甲山系が沈んでいきます。その山麓には、明治や大正時代に外国人が好んで住んだ風光明媚な塩屋の町並みが広がり、梅と同時に美しい神戸の風景も満喫できるのです。

小さなお子さまも大満足!充実の遊び場もあり、家族連れに人気の須磨浦山上遊園。その名の通り、梅林付近には無料の遊具広場があります。この広場は地元の幼稚園児の遠足コース。小さな子供でもしっかり楽しめます。付近にも梅の花や明石海峡の絶景が広がりますので、遊ぶお子さまの写真をとるにも、もってこいの場所です。

遊具広場のすぐ下には一際目をひく巨大なモニュメントのような施設。ここは「噴水ランド」という広場。劇場のようなベンチもあり、お弁当を食べるにはもってこいの場所。売店もあり、ちょっとした軽食やおやつ、ジュースビールの販売もあり、とっても便利!事前予約をすれば、手ぶらでバーベキューを楽しめます。劇場形のベンチからは美しい明石海峡と明石海峡大橋の織り成す絶景。さらにはその絶景の海とつながるようなきれいな池から空高く吹き上がる噴水。素晴らしい光景をシアターを楽しむように眺められます。

無料の遊具の他にも有料の遊具もあります。特にオススメなのが、サイクルモノレール。山の上につくられた高いレールを宙に浮くように走るサイクルモノレールは、絶景もさながら高度感もあります。梅の花はもちろん、レールの下には菜の花も満開になっていて、とても気持ちのいい空中散歩が楽しめます。

梅林から10分程道を登れば、標高253mの旗降山頂上にたどり着けます。ここは播磨と摂津の国境になっており、江戸時代には大阪の米相場を旗を降って伝達した場所。その史実が示す通り、山頂からの眺めは抜群。梅林からは見えなかった須磨海岸や遠くは大阪の町並みまで一望できます。なお、ここからカーレーターまではリフトを使わず歩いて10分弱で戻れます。

最後に立ち寄りたい所は、カーレーターのある鉢伏山の頂上に立つ展望閣。屋上の展望台からは大阪、神戸の街並みと淡路島、明石海峡大橋さらには足元、海と山の間を走り抜けるJRの風景が一望できます。梅林と旗降山から見えた風景の美味しい所取りで、是非とも絶景を堪能しておきたいですね。

また、この展望閣は「昭和」の塊です。まず3階は昔懐かしの回転展望台。軽食が楽しめる喫茶コーナーになっており、青い海と緑の山を見下ろしながら一服できます。ゆっくりと景色が動いていくことも楽しいですよ。さらに2階のゲームコーナーにはインベーダーなどのテレビゲーム。1階の休憩コーナーにはジュークボックス。昭和を知る世代には懐かしく、平成世代には逆に斬新。密かに親子で楽しめる場所なのです。


【須磨・垂水の宿泊情報】
神戸での宿泊は、ハーバーエリアの夜景が楽しめるホテルや上質な有馬温泉が人気。淡路島を対岸に眺める須磨・垂水は、その風光明媚な風景を愛した外国人が多く住んだ場所で、海沿いや小高い丘の上にはリゾートホテルがいくつもあります。美しい風景を上質な空間で楽しめる神戸のマリンリゾートを楽しむなら、須磨・舞子のホテルがお勧めです。

【じゃらん】須磨・舞子のホテル

【須磨浦山上遊園 (梅林)】
住所: 神戸市須磨区一ノ谷町5-3-2
電話: 078-731-2520
料金: 入園無料 (須磨浦公園からの往復1800円)
期間: 毎年2月中旬〜3月中旬(期間中梅まつり開催)
営業時間: 10:00~17:00
休み: 毎週火曜日
交通: 山陽電鉄「須磨浦公園」駅下車、須磨浦ロープウェイ利用
駐車場:200台(有料、土日祝日は料金上限なし)

【投稿時最終訪問 2017年3月】


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