冬のかつない臨海公園

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北海道を代表する観光都市小樽。小樽運河や元金融街の歴史ある立派な建物や美味しい海鮮など見所のたっぷりの町。開拓前までは漁村だった小樽は、今は本州などからの日本海側のフェリー基地として、北海道の海ま玄関口のひとつになっています。そんな小樽の海を眺められる場所が「かつない臨海公園」冬はとても静かで、白い山々を彼方に望む、日本離れした海を望める場所です。新日本海フェリーターミナルのすぐそばにある、小樽港を一望できる公園です。

小樽運河の一本海側の道路を築港方面に向かい徒歩15分、中央ふ頭と勝納ふ頭との間に雪国の白さとすみきった青空に映える真っ赤な「勝納大橋」があります。この橋を渡ってすぐ左にかつない臨海公園があります。海に浮かぶ白いものは流氷じゃなくて捨てられた雪。除雪作業のダンプカーが何台もやって来て、海に雪を投入します。雪国に住んだことのない僕にとっては、なんとも不思議な風景です。

色々なモニュメントがある公園は、グリーンシーズンには、今は雪に埋もれている芝生広場で海を眺めながらくつろぐ人が多いそうです。また、フェリー乗り場に近いため、フェリーを降りてから夜が明けるまでの車中泊に駐車場を使う旅行者も少なくないそうです。

公園はあまり使われていないようで冬期といえど、人の踏み跡がほとんどなく、立ち入られた様子がありません。海辺に行きたいので公園にはいると、降り積もった雪の中にすぼりと足が埋まってしまいます。

降り積もった雪はかなり深いので、雪の上に少し盛り上がったコンクリートの小さな壁の上ををつたいながら海へ近づきます。途中何度も足場を踏み外し、太腿全部を雪の中に埋めてしまいます。靴の中に雪を入れてまで一体私は何をしたいのでしょうと思いますが、それだけ白い山脈がそびえる青い北海道の海が魅力的なのです。少しでも海に近づきたいと雪の中を進みます。ひとり悪戦苦闘するオッサンの進撃に迷惑な様子でカラスたちが木々の上から飛び立っていきます。

なんとか公園の端、海までたどり着きました。北の海です。青い海と青い空の間に、真っ白になった山々が、蜃気楼のように一面に並んでいます。

私が海に近づいたことで、距離をとろうと飛び立ったカモメにつられて一斉に付近のカモメたちが飛び立ちます。あらら、悪いことをしてしまいました。そう思いかながらも、どことなく津軽海峡冬景色のイントロが頭に流れてきそうな北国の冬のの海にうっとりしてしまいます。

港の右側は新日本海フェリーのターミナル、左側は中央ふ頭の倉庫群になっています。かつて何度か舞鶴からフェリーで小樽に渡りましたが、ここに就いていたはずです。

地図でみる限り、真っ白な山脈は石狩市の別狩岳や幌内山などの700m前後の山々のようです。まるで富山湾から見る標高3000mクラスの立山連峰のように見えます。低山でもアルプス級に見えるのは、北海道の桁外れの大自然なのでしょう。


【小樽の観光・宿泊情報】
小樽の有名な観光名所は「小樽運河」ですが、街中にはレトロな歴史的建造物がたくさん残り、「堺町通り商店街」でのショッピングや「三角市場」をはじめとした海鮮グルメで一日中楽しめる街です。ぜひ小樽に宿をとり、ゆっくりと街中を散策したいですね。

【じゃらん】小樽でオススメのホテル・宿

【かつない臨海公園】
場所: 小樽市築港7
電話: 0134-32-4111
営業時間: 24時間
休業日: 無休
料金: 無料
交通: 札樽自動車道・小樽ICから車で3分
駐車場: あり (30台)

【投稿時最終訪問 2018年3月】

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