かんのファーム【富良野の人気花畑】

最終更新日

Comments: 0

北海道を代表する観光道路である国道237号線。旭川から美瑛・富良野を結ぶこの道路の沿線には、旭山動物園をはじめ、美瑛の美しい丘、そして富良野の花畑や映画・ドラマのロケ地が立ち並ぶ。それだけに、この道路を走る観光客は、とにかく多い。
国道237号線は「花人街道」や「北海道ガーデン街道」とも呼ばれている。その名の通り、沿道には北海道を代表するガーデンやラベンダー畑が多い。夏の北海道を代表する風景だけに、思わずハシゴをしてしまう人も少なくないだろう。
しかし、ガーデンやラベンダー畑は、国道から少し離れた所にあるのがほとんど。それだけに、ただ走っているだけではその存在に気付かない事も多い。そんな中でも、国道を走っていると、否応なしにその色鮮やかな美しい風景をドライバーに見せつけてくる花畑が「かんのファーム」だ。

国道沿いに広がる美しい富良野の花畑 

国道沿いの丘一面に、色鮮やかな花畑が広がる「かんのファーム」。これに気付かないで通り過ぎるドライバーはまずいないだろう。
青空の下、いっぱいに広がる原色のじゅうたん。まさに北海道といわんばかりの風景。この風景をフロントガラスから叩き付けられて、その誘惑に勝てる旅人は果たしてどれだけいるだろうか。砂利地ではあるが、広い駐車場が口を開けて、観光客の運転するレンタカーを吸い込んでいく。僕もカンノファームは3回目の訪問だが、やはりその魅力に勝てず、今回も駐車場へとハンドルを切った。

前回かんのファームを訪れたのは7月だった。その時は見事にラベンダーも咲き誇り、幾重にも重なった色のじゅうたんを楽しめた。
かんのファームは遅咲きのラベンダーも植えているとの事。しかし、今回訪れたのは9月で、さすがにラベンダーは完全にシーズンオフ。ラベンダーという夏の北海道の風景は終わったが、それでもまだ夏の空がファームの空には残っていた。

ラベンダーの後は真っ赤なサルビアが美しい!

ラベンダーの代わりに、この時期主役になっているのが真っ赤なサルビア。青い花はラベンダーではなく、ブルーサルビアだろうか。これだけ一面のサルビアの花畑は、花畑が多い富良野でも珍しく、ひときわ目立つ。国道沿いにあるため、ラベンダー終了後の客寄せの意味もあるのだろうが、とにかく派手で目立ち、そして美しい。
駐車場の入口付近にもサルビアが植えられているので、そこまで戻り写真を撮ると、さらに花畑の広がりが美しく撮れる。ただし、この美しい花畑に吸い寄せられる車の出入りが激しいので、車には要注意だ。

真っ青な空まで取り込んで、幾重にも鮮やかなグラデーションを描く色彩。言葉を失うほど美しい風景。
先ほど「深山峠」でゆっくりしてしまい、美瑛へと急いでいるにも関わらず、この風景はそんな事すら忘れさせてしまう。多くの旅人の時間を奪う、本当に罪な風景だ。
それでも奪った時間の代わりに、この風景は素晴らしい感動を与えてくれるのは間違いない。そしてこの風景という感動の代価は時間だけでよい。無料である。
畑の中には入れず、畑の周囲の散策になるが、それでも無料でこの風景を楽しまてくれるのはうれしい。何より移動中に気軽に立ち寄れる所が良い。
北海道の移動は意外に時間がかかる。急ぎ足で次の目的地に・・・ということも多いだろう。そんな時でも、やはりこの「かんのファーム」は立ち寄りたい。少しの時間で、北海道を満喫できる、見事なスポットだ。

美瑛・富良野の宿泊情報

美瑛と隣接する富良野にはプチホテル・ペンションをはじめリゾートホテルが多くあります。 美しい丘をはじめとする北海道らしい風景の中にあり、美瑛や富良野の特産物を使った美味しい食事が自慢のホテルも多数。
このエリアには見どころが多いので、ぜひ宿泊してゆっくり美しい風景を満喫したいですね。

【じゃらん】美瑛・富良野のホテル

かんのファーム

住所: 北海道空知郡上富良野町西12線北36 美馬牛峠
電話: 0167-45-9528
営業時間: 9:00~日没
営業期間: 6月中旬~10月中旬
休業日: 期間中無休
交通: JR富良野駅より車で30分、JR旭川駅より車で40分
JR美馬牛駅から徒歩20分
料金: 入場無料
駐車場: 約100台(無料)

【投稿時最終訪問 2011年9月】

シェアする