明石市立天文科学館【日本標準時刻を刻む最古の天文館】

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兵庫県明石市。「明石焼き」や「明石海峡のタコ」が人気ですが日本の標準時間とされる東経135度の子午線が通る町として知られています。そんな子午線の真下、日本の標準時間を刻む大時計をもつのが「明石市立天文科学館」です。現役で稼働する日本最古のプラネタリウムを擁し、様々なイベントや取り組みで、誰にでも天文学を楽しませてくれる人気の施設です。

50年以上の歴史がある最古の現役天文館

「明石市立天文科学館」は昭和35年に建てられた半世紀以上の歴史を持つ施設です。現存する天文館としては日本最古のもので、国の登録有形文化財になっています。歴史ある施設ですが内部は全面改装されており、古さは感じられません。明石市のランドマークともいえる時計塔は東経135度の子午線の真上にたっており、巨大な時計が日本の正確な標準時刻を知らせています。

施設の顔ともいえるのがプラネタリウム。天文科学館が建てられた昭和35年から稼働しており、現役のプラネタリウムとしては日本一古いものです。平成7年の阪神大震災でも、館内で唯一損傷を免れた丈夫な機体。古いとはいえ相当に高価なもので、ドームに投影された美しい星空は他のプラネタリウムに引けを取りません。そしてもうひとつ、明石市立天文科学館のプラネタリウムの特徴としては、学芸員が様々な説明をしてくれるということ。このプラネタリウムは手動操作でき、学芸員が説明をしながら効果的に星々を投影してくれます。笑いや感嘆など、プログラム上映ではできないとても面白いプラネタリウムを楽しませてくれ、テーマも月ごとに次々変わっていくので、何度訪れても飽きることがありません。また、プラネタリウムを説明する学芸員の話法も素晴らしく、ダジャレやツッコミありの話でとても面白く説明をしてくれます。そして年に数回、学芸員が変身する「シゴセンジャー」というご当地ヒーローがこのプラネタリウムでダジャレやクイズで大暴れするイベントも。プラネタリウムで某テレビアニメのオープニング曲をかけながら、太陽を西から登らせるなどの「タブー」もやってのけるイベントは子供以上に大人が抱腹絶倒。天文学を楽しく知ってもらいたいという学芸員さんたちの熱意がとても素敵なのです。

リニューアルされた展示は見ごたえあり!

3階は展示室になっており、「天文ギャラリー」では宇宙のしくみについて詳しく展示されています。身近な太陽系から遠く宇宙の果てまで。隕石の実物や大がかりな模型、ビデオなどで興味深く宇宙の事を紹介してくれます。また、太陽望遠鏡でとらえた太陽の様子を晴れの日は投影されているので、必見です。同階にある「時のギャラリー」では、暦や時に関する歴史や古い時計が展示されています。また、塔時計を制御する巨大な親時計も設置されており、正確な時間を刻む巨大な機械の姿には圧倒されます。

時計搭からは星空だけでなく明石海峡の絶景も眺められる

時計塔の上部、13階と14階は展望室になっています。エレベーターでも登れますが、長いらせん階段にはいろいろと楽しめる仕組みが施されていますので、健脚の人は歩いて登ってみるのも楽しいでしょう。展望室からは明石の町並みはもちろん、世界一長いつり橋の明石海峡大橋や淡路島まで一望できます。そしてジオラマのように走るJRと山陽電鉄の電車が並走する線路も。遠くからでも目につく天文台の時計塔は絶好の展望スポットなのです。

時計塔の最上階は天体観測室になっています。巨大な40cm反射望遠鏡が設置されており、ここから宇宙を観測する事ができます。普段は中には入れませんが、月に1回程度、天体観望会が開かれています。また不定期ですが日中にも観測室が公開される事があります。日中なので星は見れませんが、まるで月のように満ち欠けする水星を望遠鏡で覗けたりもできます。
施設の見学はプラネタリウム鑑賞を入れておおよそ2時間半程度。駐車場は2時を超えると超過料金が発生しますが、出庫時は警備員の駐車券の確認だけですので、30分程度のオーバーなら大体「おまけ」してもらえます。

さて、せっかく明石に来たのなら名産「明石焼き」を楽しみたいところ。おすすめは、観光スポットとしても人気の「魚の棚(うおんたな)商店街」です。約350mの商店街には鮮魚店がずらりと並び、明石海峡で獲れたタコをはじめ、新鮮な海産が目白押し。おいしい明石焼きが楽しめる人気店も何軒も軒を連ねています。お土産を探しながら美味しい明石焼きや海産でお腹いっぱいになれる、見ても食べても楽しいスポットです。

■魚の棚商店街

■明石焼きの名店「かねひで」

明石の観光と宿泊情報

明石で宿泊するなら、すぐお隣の神戸市垂水区の舞子付近がオススメ。淡路島を対岸に眺める舞子は、その風光明媚な風景を愛した外国人が多く住んだ場所で、海沿いや小高い丘の上にはリゾートホテルがいくつもあります。美しい風景を上質な空間で楽しめる神戸のマリンリゾートを楽しむめるのです。

明石市立天文科学館

場所: 兵庫県明石市人丸町2-6
電話: 078-919-5000
営業時間: 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)
休業日: 月曜日、第2火曜日、年末年始
交通: 山陽電鉄人丸前駅より徒歩3分
   第二神明道路「大蔵谷」I.C.から約10分
入館料: 700円(高校生以下無料)
駐車場: 90台 (2時間まで200円、以後1時間ごと100円)

【投稿時最終訪問 2016年4月】

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