THE FUJIYA GOHONJIN 【藤屋御本陣】

「牛に引かれて善光寺」と言われるほど有名な歴史のある寺院である長野の「善光寺」。一度は参拝せねばと思い、信州旅行中に訪ねてみた。さっそくお参りしようと思うが、腹が減ってはお参りもできない。腹ごしらえをどこかでしようと探してた、善光寺の門前にある魅惑のレストランが｢THE　FUJIYA　GOHONJIN」だ。

歴史あるレトロで重厚な洋館が美しい

「THE　FUJIYA　GOHONJIN」は善光寺の参道入口すぐの所にあるとても歴史を感じるレトロな建物。江戸時代創業の「御本陣藤屋旅館」が2006年にイタリアンレストランとしてリニューアルしたそうだ。加賀藩が参勤交代の常宿とし、多くの文人にも愛された老舗旅館。その重厚な佇まいには、濃縮された歴史が漂っている。

建物は大正14年に建築された洋館。純和風の善光寺とその門前町にあって、とても目を引く異色の存在。クラシックな建物は登録有形文化財にも指定されている。
さっそく重厚な入口をくぐる。とても落ち着いた時代を感じるロビー。高級感漂うモダンレトロな空間で受付をしたら、案内されるまでソファーでくつろぐ。

洗練された落ち着いた雰囲気の素敵な店内

しばらくすると席に通された。席にはテーブルセッティングがされて、とても美しい。大きな窓の向こうには、和風の庭が広がっていて素敵な雰囲気。

通されたメインダイニングの「WISTERIA」
とても広い空間は、イタリアンレストランながら中国の宮廷を思わせる雰囲気が漂う。壁には一面に「藤」の花の絵が描かれている。重厚さを感じる空間に、出てくる料理の期待が否応なしに高まる。

ダイニングの一角にはオープンキッチン。忙しそうに料理人が厨房せましと動き回っている。
ちなみにこのメインダイニングは「THE　FUJIYA　GOHONJIN」のほんの一角。歴史ある寺院の前の歴史ある建物はとても広い。純和風の離れや100人以上収容可能な宴会席もあり、会議やウエディング、パーティーや両家の顔合わせなどにも利用される。歴史と高級感とあふれる空間は、そこで行われるセレモニーを思い出深いものにしてくれるに違いない。

上品で美味しく量も申し分ない絶品ランチ

さあ、ランチの前菜が出てきた。訪れた夏らしくガラスの器に盛り付けられた前菜4品。ナスやローストビーフ、マグロなどを使った前菜はびっくりするくらい美味。高級感もたっぷり漂い、ゆっくりとその味を楽しんだ。フォカッチャもついていて、オリーブオイルで頂くととてもおいしい。フォカッチャはおかわり自由で、食べ終わると店員がおかわりが必要かすぐに伺いに来てくれる。

フォカッチャを楽しんでいるとついにメインのパスタの登場。オーダーしたのはサーモンのクリームパスタ。皿が大きいので量が少なく見えるが、なかなかのボリューム。味もその美しい見かけに劣らなく、とってもおいしい。

カフェやバーとして使われる空間。日本建築の美を残しながら、レトロな洋風に大胆にアレンジされた室内。ランチが終わればメインダイニングから移動して、また違った雰囲気でコーヒーやティーを楽しめる。先ほどとは違い、昭和の黎明期の和洋が美しく折衷する空間で楽しむコーヒーは格別。近代日本の大邸宅に迷い込んだようで、まるでタイムスリップしたかのようだった。
さて、気になる値段。これだけ格式のある店でこれだけおいしい料理を食べたらいくらかかるか？なんと、たったの1500円～♪サービス料として別に10％がかかるが、それに見合う接客サービスは十分にしていただける。
今回頂いたのはランチコース。残念ながら平日のみ、11：30～14:00しか楽しめない。平日に善光寺に訪れたらぜひここでランチを楽しんで頂きたい。そう、自信を持ってお勧めできる、とても雰囲気の良いレストランでした。

善光寺宿坊　淵之坊

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長野県長野市元善町462

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長野県長野市南長野南石堂町１３１５－８